インドネシア編
インドネシア出張中に気を付けたい“3つのタブー”とは?
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、海外を訪問した際には、その土地の風習に従うのがマナー。
日本では何でもない行動が、「失礼で非常識な行動」と見られてしまうことも少なくありません。
ビジネスを円滑に進めるためにも、うっかりタブーとされている行動をしてしまわないよう、その土地の風習やルールを覚えておきましょう。
今回は、インドネシアにおける“3つのタブー”を紹介します。
「左手で物を渡す、握手を求める」
インドネシアでは、左手は「不浄の手」であると考えられています。食事を口に運ぶ際や、握手で差し出すのはもちろん右手。何かものを手渡す場合や受け取る場合も、右手を使うよう気を付けましょう。
どうしても右手がふさがっている場合など、やむを得ず左手で受け取る際には“Maaf, pakai tangan kiri.(マアフ パカイ タンガン キリ)” 「左手ですみません」と断るようにしましょう。
「頭を触る」
インドネシアでは「頭」は、魂、神、精霊など神聖なものが宿るところだと考えられているため、触れることはご法度。頭だけでなく、髪の毛にも触れないように気を付けましょう。
「小さな子どもの頭を、親しみを込めて撫でる」といった行為もここでは非常識な行動とみなされてしまうので、要注意。
「ニュピ祭日(ヒンドゥー教サカ暦新年)の外出」(バリ島)
インドネシアのバリ島にはニュピ祭日という祝日があります(2016年は3月9日)。この日は、ヒンドゥー教徒が瞑想に専念するための、完全なる静寂の日。
当日は、外出、電灯や火の使用、全ての店舗や施設の営業が禁止され、空港も、トランジット便と緊急の着陸便を除く全ての離発着が禁止、海港も閉鎖となります。
この「ニュピ祭の行動制限」は、ヒンドゥー教の信仰にかかわらずバリ島内にいる全ての外国人滞在者にも適用されますが、知らずに外出してしまい、逮捕される外国人が毎年数名はいるのだとか。
3月頃にビジネスでバリ島に滞在する場合には、このニュピ祭日の日にちをしっかりチェックしておく必要があります。
いかがでしたか?
異国の地では、珍しい風習やルールに戸惑う場面もあるかもしれませんがその土地の文化を理解し、従うことで、現地の人々との信頼関係も築けるのではないでしょうか。