マレーシア編
物価が「日本の3分の1」は本当?マレーシアのマネー事情
「マレーシアの物価は日本の3分の1」などと言われていたこともありますが、実際のところは、どうでしょう・・・?
実は、物価は年々上昇しているため、
残念ながら「現地では何もかもが安く済む!」という訳には、いかないようです。
とは言え、日本と比較すると格段に安く済む費用も、もちろんあります。
今回は、マレーシアと日本の物価を比較してみましょう。
日本と比べて安いものは?
まず、日本と比べて格段に安い!と言えるもののひとつが宿泊費。
中級ホテルであれば2,500円位から、高級ホテルも10,000円位から利用することができます。
2015年度の調べによると、5つ星ホテルの宿泊費用が最も低い都市ランキングではクアラルンプールが1位。高級ホテルの代表格であるザ・リッツ・カールトンも、世界中で最もリーズナブルなのがクアラルンプールだと言われています。
続いて、交通費。タクシーの初乗り料金が約90円、鉄道やバスは区間にもよりますが約30円~と、日本と比較するとかなり安く感じられるでしょう。
そして、なんといっても「食費」。
ホテル内のレストラン、和食など各国料理レストランはそれなりの値段ですが、ローカルフードのレストランはかなりリーズナブル。ナシゴレン(焼き飯)やミーゴレン(焼きそば)などは200円程度で食べることができ、屋台であれこれ食べ歩くにしても、500~600円程度あれば満足できるはず。
南国のお楽しみ、トロピカルフルーツも日本と比べると驚くほど安いので味わってみるのもおすすめです。
その他、ガソリン代(レギュラー約54円/L、ハイオク約65円/L)、ゴルフのプレー料金(ビジター7,500円~)なども日本と比べるとリーズナブルに感じられるでしょう。
日本と同価格~高いものは?
現地でおそらく最も割高に感じるのは、アルコール類。
イスラム教国であるマレーシアでは酒税が高く、アルコール類の値段がかなり高め。日本の2~3倍するものもあり、たった1缶で1食の食事代より高くついてしまうことも。
また、シャンプーや洗剤などの日用品も、日本の約1.2倍。これらは短期間の出張であれば日本から持参した方が良さそうです。
スーパーマーケットに行くと、輸入物の食材のほとんどが日本と同等の価格帯で売られています。長期滞在で自炊する場合は、現地の食材・調味料を上手く取り入れるといいですね。
公共料金・通信料は?
ホテルステイではなく“賃貸暮らし”をする滞在者にとって気になるのは、「公共料金」。
水道・ガスは日本よりだいぶ安い設定となっていますが、問題は電気代。年中暑いのでクーラーを入れる機会が多いのもありますが、月に10,000円前後かかることも。
続いて、ビジネスパーソンに欠かせない「インターネット環境」。
日本の回線と比べると速度が遅いため、ビジネス駐在者の多くが“最も速いプラン”を選択するようです。その場合、月々の通信料が8,000円前後かかるので、日本の格安プランと比較すると、およそ2倍といったところでしょう。
いかがでしたか?
ビジネス出張者にとって何よりも欠かせない「宿泊費」・「交通費」・「食費」が安く済む点は、ありがたいですね。
日用品などに関しては、品質面、価格面から考えても現地調達ではなく、使い慣れたものを日本から持参するのが得策でしょう。
総合的にみて、「日本の3分の1」とまではいかないまでも、日本で生活・行動するときの予算設定をしておけば、十分な余裕がありそうです。