メキシコ編
トラブルに巻き込まれないための、メキシコタクシー基礎知識
メキシコでの主な移動手段のひとつであるタクシー。市内には地下鉄や路線バスも走っていますが、混雑やスリなどの不安もあるため、ビジネスでの滞在中、タクシー移動は欠かせないものとなるでしょう。今回は、メキシコのタクシー基礎知識を紹介します。
まずはタクシーの種類を覚えておこう
首都メキシコシティを走っているタクシーは、全部で5種類。
「シティオ(Sitio)」と呼ばれる無線タクシーと、「リブレ(Libre)」と呼ばれる流しのタクシー、政府無認可の「白タク」、そして「空港専用タクシー」に「ホテル専属タクシー」です。
日本と違って“乗れれば何でもいい”という考えは絶対にNG。それぞれの特徴と安全性をしっかり知っておきましょう。
市内から乗る場合は、「シティオ」が安心
市内でひろえるタクシーで安全性が高く、渡航者の利用に推奨されているのが白い車体に茶色いラインが目印の「シティオ」。街中に点在するシティオ専用の停留所に停まっていますが、電話で呼ぶことも可能です。親切な運転手に出会えた場合は、次回の送迎予約をしておくのもおすすめ。
金色とえんじ色のツートーンカラーのタクシーが「リブレ」と呼ばれる、認可の流しタクシー。シティオがすぐに来てくれない場合や、停留所が見つけられない場合に思わず利用したくなりますが、ぼったくりなどの料金トラブル、タクシー強盗などの被害も発生しています。認可と言えど、治安の悪いメキシコでは流しのタクシーは利用しないようにしましょう。
さらに危険度が高く、絶対に乗ってはいけないのが、無認可の「白タク」。運転手とグルになったタクシー強盗などの被害も毎年報告されています。認可されたタクシーのナンバーは「A」または「B」で始まりますが「白タク」は数字3桁と3つの文字のナンバーで構成されています。ナンバーが見えにくい夜などは、特に多くの白タクが横行するので十分気を付けましょう。
空港&ホテルからは、安全な専用車も
空港からの移動は、空港内のカウンターでチケットを購入して乗車する「空港専用タクシー」が安全で便利。このカウンターは24時間営業なので、何時の便で到着しても大丈夫です。タクシー会社は10社ほど並んでいて、料金にも若干開きがあるので、時間に余裕があれば比較してみるのが良いかも。
4つ星以上の一流ホテルの前に停車しているのは「トゥリスモ(Turismo)」と呼ばれる専属タクシー。安全性が高く、料金をホテル代にチャージすることもできて便利です。料金はシティオに比べるとかなり割高になりますが、車内が清潔で英語が通じるという利点も。安全かつ快適に移動したい人にはおすすめです。
トラブルを防ぐための心構え
土地勘がなく油断の多い外国人は、タクシーでの詐欺や強盗のターゲットになりやすいことを常に頭に入れておきましょう。
日本では考えられないことですが、運転手がすでに襲われていて強盗犯が運転手になりすましていた、というケースも実際に発生しています。
「乗車前にナンバープレートを控える」、「車内に貼られている運転手証を確認する」「乗車中に地図アプリを起動させて現在地を確認し、危険を感じたらすぐに降りる」といったちょっとした行動が、トラブル防止につながることもあります。
いかがでしたか?
トラブルに巻き込まれないよう、利用の際はしっかりとタクシー会社を確認するように気を付けましょう。