シンガポール編

シンガポール編

シンガポールは渋滞知らず?3つの交通手段を上手に使い分けよう

シンガポールは渋滞知らず?3つの交通手段を上手に使い分けよう イメージ

日本やアジア各国で問題になっている“交通渋滞”が、シンガポールでは通勤時間を除けばほとんどありません。これは、時間に追われる出張者にとって、ありがたいことですね。
渋滞知らずの理由は、政府が渋滞緩和のために、マイカー保有に制限を与えているため。シンガポールでは、自動車を購入する際に「COE」と呼ばれる車両所得権利の取得を求められます。10年間で約650万円もするため、市民はなかなかマイカーに手が届かないのです。
その代わり、電車やバスの公共交通網が非常によく整備されており、タクシーもリーズナブル。ビジネス滞在中、移動に困ることはまず無いでしょう。
今回は、シンガポールの公共交通機関の乗り方をご紹介します。

MRT電車

シンガポール国内を網羅する電車MRTは、初乗り0.8Sドル(日本円約70円)。時刻表はありませんが2~4分間隔で電車が来るので、待たずに乗車できます。
また、各路線が色分けされていて分かりやすく、駅のプラットフォームや電車内、座席もきれいで安全。わずか1~2Sドルで国内を移動できます。
MRT公式サイトでは最新の路線が確認できるので、チェックしておきましょう。
https://www.lta.gov.sg/content/ltaweb/en/public-transport/mrt-and-lrt-trains/train-system-map.html

【MRT電車のチケットは3種類】

・スタンダードチケット

各駅のGTMと呼ばれる自動販売機で購入するカードタイプのチケット。その都度運賃をチャージし、6回の乗車に使用できます。3回目の乗車時には、初回時に払うデポジット10セントは返金されます。

・シンガポール・ツーリスト・パス

主要駅の「チケットオフィス」で購入できる、バスと電車が乗り放題のチケット。1日券20Sドル、2日券26Sドル、3日券30Sドルがあります。料金には10Sドルのデポジットが含まれており、5日以内であればデポジットは返金されます。短期間でバスや電車を乗り継いで回る出張者にはこちらがおすすめです。

・ez-link(ICカード)

日本のsuicaやPASMOと同じICカードで、MRT電車とバスの両方に使えます。初回購入時は12Sドル(デポジット5Sドル、運賃分7Sドル)。最低チャージ料金は10Sドル。デポジット代は返金されないので、短期滞在者には向きませんが、運賃が安くなるので、長期滞在者やバスや電車を駆使する方はこちらの方がお得になる場合もあります。

路線バス

土地勘がないとMRTより難しいですが、シンガポール各地に行くことができます。
バスに乗る際、まず気を付けたいのが「バス停では手を上げてバスを止める」こと。シンガポールでは手を上げてバスを止めるしぐさをしないと、スルーされてしまうことがあります。
運賃は、電車と共通のICカードで支払うことができるので便利です。現金で支払う時は、お釣りが出ないため、小銭を用意しましょう。また、現金支払いの場合は乗車券が発行されるため、忘れずに受け取り、降車時に箱に入れます。
最後にもう一点、気を付けたいのが車内でアナウンスがない点です。地図アプリなどで、バスに乗る前に「目的のバス停」と、「一つ手前のバス停」の名前を調べておきましょう。

Google Maps
https://itunes.apple.com/sg/app/google-maps/id585027354?mt=8

また、バスの時刻表はありませんが、下記のアプリで次のバスが何分後にくるかチェックできます。

SG NextBus
https://itunes.apple.com/sg/app/sg-nextbus/id361404839?mt=8

タクシー

シンガポールタクシーの初乗り料金は3Sドル、その後は400メートルごとに22セントが加算されます。渋滞を避けるためにいろいろなチャージが加算されますが、それでも日本と比較にならないほどリーズナブル。

主な割増料金

・ミッドナイト・サーチャージ 深夜24時-6時は25%~50%増
・ピークアワー・サーチャージ 平日6時~9時半・18時~24時25%増
・シティエリア・サーチャージ 17時~24時(祝日を含む毎日)3Sドル増
・ERPチャージ 市内中心部にあるERPと呼ばれるゲートを通過するたびに0~3Sドル
・ブッキング・チャージ 予約をして乗車すると6時~9時(月~金)18時~24時(毎日)3.3Sドル

注意点

・カードで支払えないことがあります。できるだけ小銭を用意して利用しましょう。
・チップは不要。スーツケースを運ぶのを手伝ってもらった時などは、おつりの端数を渡して感謝を示しましょう。
・タクシー乗り場から乗車しましょう。
・自動ドアではありません。自分でドアを開けて乗りましょう。
・シートベルトは着用が義務づけられています。
・混む時間帯などは、行き先を告げてから乗車拒否をされることがあります。

急いでいる時は、アプリを使って予約しておいた方が安心です。

Grab
https://itunes.apple.com/jp/app/grab-car-taxi-bike-booking-app/id647268330?mt=8

いかがでしたか?
東京23区と同じくらいの面積のシンガポール。3つの交通機関の特徴をふまえ、上手に使い分けてスムーズに移動したいですね。

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