ベトナム編
- 従業員、取引先との関係づくりはビールから
- バイク天国ベトナムでの移動のノウハウ
- ベトナム日本料理の食べ歩きガイド
- アジアとは思えぬ生活習慣のあれこれ
- 専用車を賢く使うポイントとは?
- ベトナムの国民性を表す4つの“K”。
運転手付きが当たり前。
専用車を賢く使うポイントとは?
今回のコラムは、クイズからスタートします。
「ベトナム市内の移動手段として、駐在員が最も利用しているのは、次のうちどれでしょう?」
A)電車
B)バイク
C)タクシー
D)運転手付きの専用車
E)自転車
答えは「D」の運転手付きの専用車です。
玄関を出ると、会社の専用車が待機していて、運転手と朝の挨拶を交わす。車に乗り込み、事務所まで出勤。そんな日々を送れるのは、日本では、大手企業の重役クラス。しかし、ベトナムで働く多くの外国人は、こんな毎日を経験しているのです。
ベトナムでは、市内を鉄道が走っていないので、移動手段はバイクかタクシーになります。しかし、企業によっては、事故を避けるためにバイクを禁止しているところもあります。さらに、客先へ向かう際に、いちいちタクシーを呼んではいられません。
多くのベトナム企業は、車を派遣するローカル企業と契約しています。日本のレンタカーとは異なり、ベトナムでは運転手が付くのが一般的です。どこへ行くにも同じ運転手が同行してくれるので、いつの間にか、運転手も会社の従業員のような扱いを受けます。
では、もう一つ質問。
「会社の行事(社員旅行など)に、運転手は呼ぶべきかどうか?」
もし社員旅行で彼の車を使うのであれば、答えは「○」。運転手を呼ぶのが普通です。旅先まで運んでもらうお礼を兼ねて、彼も観光に誘ってあげましょう。もし車を手配しないのであれば、呼ぶ必要はありません。
従業員が少ない企業では、職場はスタッフ同士、和気藹々なので、休日にホームパーティーを開くこともしばしば。そんなときに運転手の方を誘い、コミュニケーションを育むのも大切なこと。専用車を賢く使うポイントは、運転手の方と上手に付き合うことが重要です。