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最近話題の「コネクティッドカー」
製造工程に与える影響は?【パート2】(2/2)

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コネクティッドカー

コネクティッドカーで重要になる技術

コネクティッドカーで重要になる技術

常にネットワークに接続するコネクティッドカーは、従来のハードウェア中心からソフトウェア中心の自動車を変えました。そこで重要になるのが「OTA(Over the Air)ソフトウェア更新技術」「セキュリティ技術」「車載エッジコンピューティング技術」というキーワードです。

OTA(Over the Air)ソフトウェア更新技術

OTA(Over The Air)とは、無線通信でデータを送受信することを指します。OTAを活用して車載コンピュータのソフトウェア更新を行う手法が「OTA(Over the Air)ソフトウェア更新技術」です。電子化が進む自動車は、ソフトウェアに起因するリコール発生率が高まっています。このようなソフトウェア上の問題をインターネット通信を介して解決するために「OTA(Over the Air)ソフトウェア更新技術」に注目が集まっています。従来ならディーラーで修理していた不具合をカーナビの画面上から更新できるようになれば手間・時間・労力も削減できます。スマートフォンやパソコンのソフトウェア更新のように、自動車のリコール対策もすぐにできるようになるというわけです。

これはユーザーだけではなく、自動車メーカーの開発工程や製造工程(製造ライン)、輸送工程(港や自動車保管場)、部品メーカーの製造工程、輸送・保管工程にある部品への対応も必要になり、製造業者にも深く関わります。「PLM(Product Lifecycle Management)」「MES(Manufacturing Execution System)」とOTAソフトウェア更新システムの車両個体管理やソフトウェア・デバイス管理を連携させることで、管理業務やリコール対策の効率化、トレーサビリティの向上を実現することが最終的な目的です。

セキュリティ対策

コネクティッドカーは、常にインターネットに接続しているので、遠隔操作や情報漏えいなどのリスクがあります。そこで従来の自動車では不要だったソフトウェアのセキュリティ対策が求められます。部品を生産するサプライヤー、組立を行う完成車メーカーにも関わる内容なので、これまで以上に製品管理が重要になります。

車載エッジコンピューティング技術

エッジコンピューティングとは、端末の近くにサーバを分散配置するというネットワークコンピューティング技術のひとつです。コネクティッドカーに限らずですが、現代は膨大なデータがインターネットを介してやりとりされています。結果的にデータ送信に時間がかかり、ロスが生まれることがあります。これを防ぐ技術がエッジコンピューティング技術です。特に自動車の場合は、データの遅延が重大な事故につながる可能性もあるので、車載コンピュータ向けのエッジコンピューティング技術は非常に重要です。

製造現場で求められること

コンピュータ化が進んだコネクティッドカーを製造する現場では、データの収集・管理、トレーサビリティの確保などが課題になります。また、 OTA(Over the Air)によるソフトウェア更新など、これまでになかった技術が求められるようになります。そのほか、基本的なことですが、データ収集や評価もより一層高い精度が必要です。キーエンスでは、データ収集に最適なデータロガー等も用意し、コネクティッドカー時代の製造業をサポートしています。以下はあくまで一例ですが、ダウンロード資料ではさまざまなケースに対する課題解決のテクニックを紹介しています。

●車載試験時のデータ収集

車載試験時のデータ収集

CAN通信を利用して、自動車の走行テストデータを収集します。マルチ入力データ収集システム NRシリーズには、CAN データ収集ユニットがありますので難しい設定も必要なく、簡単にCANデータを取得・解析可能です。また、狭い車内でも使いやすいコンパクトな本体に加え、大容量リチウムイオンバッテリーも接続できるので、電源が確保しにくい車内での測定に最適です。計測ユニットを追加することで温度やひずみ、圧力、振動など、複数の信号を1台で収集・解析することもできるので試験の効率化にもつながります。

●ECU 評価試験

ECU 評価試験

マルチ入力データ収集システム NRシリーズは、CANデータ収集ユニットを利用することで手軽にECUから各種信号を取得できます。多シグナル、複数系統バスのCANデータをアナログと完全同期で収集できることも特徴のひとつ。シンプルな設計で、プログラムの作成も不要なので、手間のかかっていた評価試験の効率化に最適です。

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