用語解説

実践・導入編

予知保全よみ:よちほぜん、英字:Predictive maintenance

「予知保全」とは、連続的に機器の状態を計測・監視し、設備の劣化状態を把握または予知して部品を交換・修理する保全方法を意味します。類義語として「予兆保全」、「状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)」または「状態監視保全」などがあります。
定期的にメンテナンスを行う予防保全に対し、予知保全は機械や設備の状態を監視して故障や不具合の兆候が出たらメンテナンスを行います。これにより、予防保全で発生する定期的な部品の交換や修理で、まだ使える部品でも交換してしまうといったムダの発生を抑えることができます。

ただし、予知保全を行うには、常に機器を監視するシステムが必要です。状態を監視するためのセンサの選定や設置、センサネットワークの構築とデータの保存や蓄積、そして分析、アラートの送信など、システムの構築が課題となります。そのためセンサ類やデータ分析を行うエッジコンピューティング機器といった産業におけるIoT(IIoT)機器やネットワークの導入は、そうした課題の解決に大きく貢献するソリューションといえます。

予防保全の実現は、ムダな部品交換費用の削減・メンテナンス人員の負担削減・機器停止回避による効率化などを考慮すると、導入メリットが大きい先進的な保全方法であるといわれています。

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