基礎編
Safety 2.0とは、人とモノと環境が協調して構築する安全(協調安全:コラボレーション・セーフティ)のことです。これまでは、人と機械を隔てることや、危険が予想される場合は機械が動作を停止するという対応で安全を確保していました。しかし、IoTやIIoTといった形で機械が作業現場や生活空間に導入されると、人と機械が同一空間に存在することが多くなります。
Safety 2.0は、機械が人間の動きを把握し、危険を察知した場合は機械の側が適切な動作をするといった考え方です。機械を操作する人の熟練度によって機械の動作を変えたり、作業者の体調をモニターし、異常がある場合は必要な操作を機械が取って代わるといったことを可能にします。これらの実現には、突然発生する異常情報をすばやく正確に読み取ることができる、人の感覚のように進化したセンサ技術が不可欠です。Safety 2.0は、あらゆるモノがつながり、人と機械が共存する時代になくてはならない安全思想といえます。