コネクティングロッド(コンロッド)の測定
- 輸送・全般
- コネクティングロッド(コンロッド)は、燃焼爆発という直線の強い力をクランクシャフトで円運動に変えるため、エンジンの中でも最も過酷な条件で機能しなければならない部品です。特に大端部内径(ベアリングボア)と小端部内径(ピストンピンボア)は、ベアリングとのクリアランスに影響するため、最高レベルの精度が求められます。
測定における課題
使用する測定機器
- 内径測定器・ピンゲージ・マイクロメーター
測定方法
- 内径測定器で大端部内径と小端部内径を、マイクロメーターでキャップとロッドの接合部を測定。大端部内径と小端部内径のピッチは、大端部内径と小端部内径に正確にはまるピンゲージを差し込み、寸法をマイクロメーターで測定しています。
課題
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- 内径測定器での測定は2点間測定なので、あくまでも参考値。
- ピンゲージを使ったピッチの測定は手軽で高精度である反面、測定するコンロッドに対応したサイズのピンゲージを用意しなければならず、多品種を扱う工程には不向き。
- 手作業による測定では検査数に限度がある。また、取得したデータと設計値との照合は手作業なので、煩雑なばかりではなく確認ミスの原因にもなっている。
改善事例
画像寸法測定器は、ボタン操作1つで大端部内径(ベアリングボア)や小端部内径(ピストンピンボア)、2つの内径のピッチとキャップとロッドの接合部を測定することができます。また、その場で設計データと照合し、加工精度の合否を確認することができます。
- ポイント
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- 測定が困難な内径や外径を正確に測定。ピッチも同時に測定可能。
- 測定する品種が変わっても測定の簡単さは同じ。
- 測定操作はボタンを押すだけ。設計データとの照合も同時に表示可能。
- 検査数が増やせるので、品質の向上にも貢献。
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