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シボのデジタルマイクロスコープでの観察・測定
シボ加工は、金属やプラスチックの表面に凹凸の模様を付ける表面加工です。シボを付加することで、製品に高級感を持たせるだけでなく、反射や滑りを防止したりといった機能性を追加することも可能です。ここでは、シボ加工のデジタルマイクロスコープでの観察・測定事例を紹介します。
シボとは
シボとは、金属やプラスチックの表面に付加したしわ模様のことです。シボは、英語ではTextureと呼ばれています。シボは、単純な凹凸模様だけでなく、木目、皮革模様、梨地模様、幾何学模様なども加工可能です。
シボ加工の分類と目的
意匠性の向上
- 高級感を出す
- ヒケやウエルドラインなどの成形不良を目立たなくする
- 汚れや傷を目立たなくする
機能性の向上
- 光を拡散し光沢を防止する
- 滑り止め効果を付加する
- 密着を防止する
- 保湿・撥水効果を向上させる
シボ加工の種類
金型にシボ加工し、製品に模様を転写する方法や、金属表面に直接シボ加工を施す方法があります。以下に、代表的な加工方法を紹介します。
- エッチング
- 加工しない部分にマスキングを施し、エッチング液(腐食剤)によって不要部分を除去することで凹凸を形成します。皮シボが代表的です。
- サンドブラスト
- 金型キャビティに微細な研磨材を吹き付けて凹凸を形成します。研磨材の大小とショットの強弱で凹凸の大きさをコントロールします。梨地が代表的です。
- 切削加工
- 小型エンドミルで金型に切削を行い、凹凸を形成します。
- レーザー加工
- レーザー光で金型表面を削り取り、凹凸を形成します。複雑な幾何学模様の加工が可能です。
デジタルマイクロスコープによるシボの観察・測定事例
キーエンスの4Kデジタルマイクロスコープ「VHXシリーズ」を用いたシボの観察・測定の最新事例を紹介します。
Optical Shadow Effect Mode画像
Optical Shadow Effect Modeで凹凸が可視化できます。
カラーマップ画像
Color Map画像で、高低差を色の違いで表現できます。
カーシートのシボ観察
ZS-20 20x リング照明+マルチライティング
インパネ(白色)のシボ観察
VH-Z20 200x リング照明+HDR
白色のシボも、HDR機能と深度合成で明確に観察できます。
シボ加工表面の3Dプロファイル測定
VH-Z20 200x リング照明
シボ加工表面の3D画像自動面積計測
VH-Z20 200x リング照明