化学・材料・素材業界
オフセット印刷でのデジタルマイクロスコープの撮影・解析
印刷は、食品や薬品用パッケージをはじめ、本や雑誌など、日常生活に身近な存在です。
ここでは、オフセット印刷でのデジタルマイクロスコープの撮影・解析事例を紹介します。
オフセット印刷とは(大部数の印刷向き)
平版印刷の代表的な印刷方法です。
平版とは文字通り、平らな「版」を指します。版に化学薬品を使って油が染みる部分と水が染みる部分を作り、水で湿らせます。これでインクが残る部分とインクを弾く部分を作り印刷する方法です。
平版についたインクを、ブランケットと呼ばれる樹脂やゴム製の転写ローラーにいったん移し(Off)、そのブランケットを介して印刷用紙に転写(Set)します。版と用紙が直接触れない印刷方式から、「オフセット」という名がつきました。
インクをゴムにいったん「オフ」し、紙に「セット」する印刷がオフセット印刷です。
写真などグラデーションのある画像の濃淡は、インクの濃淡で表現せず網点(あみてん)で表現します。データを網点に変換することをスクリーニングと言い、その種類や線数(インチあたりに並ぶ網点の数)によって印刷のきめ細かさが決まります。
オフセット印刷は版が平らなので、製版が比較的容易で、複版(原版から複製した版)も簡単かつ高精度に作ることができます。同じ版を複数枚ならべて印刷し、印刷代や時間の節約となることから大量印刷向きと言え、チラシなどの印刷によく使われています。
デジタルマイクロスコープによるオフセット印刷の撮影・解析事例
キーエンスの4Kデジタルマイクロスコープ「VHXシリーズ」を用いたオフセット印刷の撮影・解析の最新事例を紹介します。