医療・医薬・化粧品業界
カテーテルのデジタルマイクロスコープでの観察
医療機器の多くは人体に直接使用されるため、高レベルな安全性・機能性が要求されます。ここでは、デジタルマイクロスコープで観察事例の多い、カテーテルやステントの事例を紹介します。
カテーテルとは
カテーテルとは、医療用に用いられる柔らかい管のことです。胸腔や腹腔などの体腔、消化管や尿管などの管腔部または血管などに挿入し、体液の排出、薬液や造影剤などの注入点滴に用います。
カテーテル治療とは
動脈硬化によって十分な血流が確保できない血管を、もとの幅に近い状態に拡張する治療がカテーテル治療です。代表的なカテーテル治療として、バルーン治療とステント治療があります。
バルーン治療
カテーテルにガイドワイヤーと呼ばれるバルーン(風船)を入れて血管を押し拡げます。
動脈硬化にバルーンで圧をかけて拡げることで血管の幅を確保します。
ステント治療
バルーン治療は動脈硬化に傷が入ったり、再び血管が閉じてしまうことがあります。そのため、バルーン治療だけでなく、その後にステント治療を行うことが多くなっています。ステントは、動脈硬化の部分に針金を通し、バルーン(風船)の上にステントと呼ばれる金属の管を被せ、挿入します。血管を押し拡げて、中のバルーン風船だけを取り出すと、血管を支える支柱のように金属の管が拡がり、血管の幅を確保します。
デジタルマイクロスコープによるカテーテル・ステントの観察・撮影事例
キーエンスの4Kデジタルマイクロスコープ「VHXシリーズ」を用いたカテーテルやステントの観察・撮影の最新事例を紹介します。
カテーテルの撮影観察事例
ステントの撮影観察事例
画像連結機能を使用することで、広視野、高解像度の観察が可能です。