作業性を考えると、搬送部は安全柵で完全に囲うことができない場合があります。またローラには惰性が働くため、電源を切断してもすぐに停止しません。このため、ローラのカバーや周辺へのライトカーテンの設置という安全対策では不十分です。ロール機周辺では作業性と安全性を両立する、しっかりとした安全対策が必要です。
安全対策のポイント
- 不必要な停止を避け、高い安全性を実現
- ロール機を停止する→ドアロックが解除される。
- 安全柵のドアを開け作業者が入る→ロール機の起動不可(インターロック)。
- 柵内作業中→ロール機起動不可を維持。
B:セーフティドアセンサ(GS-50シリーズ)
キーエンスからのご提案
- 柵内・柵外の安全を確保
- 安全柵のドアには、電源切断時にロック状態を維持するスプリングロック方式のセーフティドアセンサを設置し、ロール機動作中の作業者の侵入を防ぎます。
- ロール機の停止スイッチを押しても、ロールが完全に停止するまで、ドアロックは解除されません。これにより、惰性で動作している間の安全を確保します。
- 柵内に作業者が入ると、セーフティレーザスキャナが作業者を検知します。
- 柵内に作業者がいる間、ロール機の起動操作を無効にします。
- 活用のヒント
- 作業を終えた作業者が安全柵外に退出したことをセーフティレーザスキャナが検知し、ドアを閉じてロックすると、ロール機の起動が可能になります。
セーフティレーザスキャナの「オンディレイ機能」を使うと、作業者がセーフティレーザスキャナの保護領域を退出してからロボットの起動が可能になるまでの時間を設定することができます。
安全柵内に作業者が居るときは、周囲に危険を知らせるために、警告灯を点灯させるといった安全対策も有効です。
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