ラインスキャンカメラ 画像処理システム XG-X シリーズ

筐体型唯一の超小型・超高速ラインスキャンカメラ

エリアカメラでは検出不可能だった細かい欠陥も検出可能

有効画素6700万画素(8192×8192)の大容量画像を、16倍速、368msにて高速転送。
エリアカメラが複数台必要な検査も、ラインスキャンカメラであれば1台、かつ均一な照明条件で検査可能です。

全体像 370mm=8192画素 0.5mmの欠陥(10画素程度)

光軸の一致が一目でわかる「LEDインジケータ」

誰もが苦労する設置作業をいかに簡単にできるかを考え、撮像素子に入ってくる光量と濃淡情報をLEDインジケータで見える化。設置工数の大幅削減に貢献します。

カメラ背面に配置されたLEDインジケータは撮像しているラインのピントと光量情報を3段階のLED点灯で表現します。個別に発光条件を数値指定が可能なため、ワークやラインスピードにあわせた最適値をユーザー側で設定できます。

カメラで受光量のばらつきを補正する「波形ビューア」

ラインスキャンカメラでの広範囲撮像にはレンズや照明明るさむらがつきもの。XGシリーズに搭載された波形ビューアは取り込まれた画像の濃淡情報を見える化します。

取り込んだ画像にむらがあった場合、シェーディング補正機能であたかも視野全体に均一な照明が照射されているかのように画像に対して補正を実行します。補正は画像転送前にカメラ側で実行されるため画像処理時間に一切影響を与えず高速ラインでもその能力を存分に発揮します。

【補正前】取り込みの結果左側が暗い画像に。【補正後】基準値をもとに取り込み補正を実行。全体的にムラのない画像に補正。

簡単!4ステップ設定

カメラをつなぐだけで画像が映る簡単設定。
従来画像の取り込みのためにかかっていた工数は0になり、立上げ工数の大幅削減に貢献します。

STEP1 カメラをコントローラに接続する

開封してコントローラに接続した瞬間から、撮像ができる状態です。
従来取込みのためにかかっていた工数は0になり、立上げ工数の大幅削減に貢献します。

STEP2 撮像条件を設定する

画像取り込みに関係するすべてのパラメータは「撮像ユニット」に包括されています。
上から順に設定するだけでほとんどの項目は設定終了です。

STEP3 ピント・絞りの調整をする

カメラ背面に設置されたLEDインジケータを参考にピントと絞りを調整します。

STEP4 画像を補正する

照明取付位置とワークの位置ずれにより画像には照度むらが発生します。
波形ビューアに表示された波形を参照し取込んだ画像に対して補正します。