高分子とは、分子量が10000を超える化合物で構成された分子量の高い分子のことで、「高分子化合物」の通称名であり、ポリマーとも呼ばれています。
高分子には、大きく分けて「天然有機高分子」「合成高分子」「天然無機高分子」の3種類があり、天然有機高分子は、植物に含まれるデンプンなどの多糖や肉などに含まれるタンパク質など、生き物の体内で作られる天然の高分子のことで、遺伝子もこの天然有機高分子に含まれます。
合成高分子は、人工的に作り出した高分子のことで、合成樹脂(プラスチック)や合成繊維、合成ゴムなどの材料に使われ、軽くて加工がしやすく、衝撃に強いという特徴があります。そのため、ビニール袋やペットボトルなどのプラスチック製品から、排水処理に使用される凝集剤まで、幅広い用途で使用されています。天然無機高分子は、生き物の体内で作られない天然の高分子のことで、ガラスや岩石、ダイヤモンドなどの宝石が挙げられます。
ほかにも、天然有機高分子を加工した「半合成高分子」や、天然無機高分子と合成高分子が結合された「有機-無機ハイブリッド高分子」などがあります。
キーエンス 樹脂成形エキスパート 樹脂成形材料の概要と種類
https://www.keyence.co.jp/ss/products/sensor/plastic-molding/about/material.jsp