用語解説

実践・導入編

RBM(Risk Based Maintenance)よみ:あーるびーえむ(りすく・べーすと・めんてなんす)

「RBM(Risk Based Maintenance)」とは、設備の老朽化や異常、故障のリスクを評価して、評価結果に基づいてメンテナンス・検査計画を作成する考え方を意味します。
類義語としては「予防保全」が挙げられます。安全評価にかかわる条件を「安全」か「安全でないか」という二者択一で考えるのではなく、「故障が起こったときの影響の大きさ」と「故障の起こりやすさ」から算出した「リスク」を評価し、メンテナンスの合理的判断とする手法です。

リスク分析の基準は、日本を含め、海外(特に欧米)ではRBMに関する規格がさまざまな産業分野で設定されています。また、それらの規格設定には各企業が蓄積したノウハウや点検データなどが活用されています。さらに主要な機器については、劣化メカニズムから故障にいたるプロセスを詳細に分析することで、効率的なメンテナンスによる機器の信頼性とコスト競争力の同時達成を実現しています。

RBMに必要な検査データの収集・蓄積・分析に、IoT技術の活用が期待されています。例えば、ユーザに出荷され使用されている製品であっても、その状態を詳細にセンシングし、インターネットを通じて膨大なデータを収集。そのビッグデータを分析・活用することで、精度の高いリスク評価を速やかに得ることができます。それにより提供者・生産者は、迅速かつ合理的なメンテナンスや、代替部品の生産・出荷の早期対応が可能です。こうしたIoT活用による、遠隔からのスピーディかつ合理的なRBMの広まりが期待されています。

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