“約175ゼタバイト”聞き慣れない数字の正体は?
ゼタバイト(ZB)という言葉を聞いたことはありますか? これはデータ量をあらわす単位の1つで、私たちがよく耳にするギガバイトの4つ上の単位になります。
「ギガよりも大きな単位」と聞いても、どれほど大きいか想像がつかないかと思います。そこで情報量を数値に換算して表にしてみました。
単位 | 情報量(バイト換算) |
---|---|
バイト(B) | 1(バイト:B) |
キロバイト(KB) | 1,000(キロバイト:KB) |
メガバイト(MB) | 1,000,000(メガバイト:MB) |
ギガバイト(GB) | 1,000,000,000(ギガバイト:GB) |
テラバイト(TB) | 1,000,000,000,000(テラバイト:TB) |
ペタバイト(PB) | 1,000,000,000,000,000(ペタバイト:PB) |
エクサバイト(EB) | 1,000,000,000,000,000,000(エクサバイト:EB) |
ゼタバイト(ZB) | 1,000,000,000,000,000,000,000(ゼタバイト:ZB) |
ヨタバイト(YB) | 1,000,000,000,000,000,000,000,000(ヨタバイト:YB) |
ゼタバイトには何と0が21個もあります。
これを馴染みのあるギガバイトに換算すると175兆ギガバイトとなり、仮にスマートフォンの月間30ギガバイトのデータプランを契約しても年間360ギガバイト。
さらに20年間同じプランを使ったとしても7,200ギガバイトですから、個人ではとても使い切れないほどのデータ量だということがわかります。
このとてつもなく大きな数字の正体が何かというと、米国の調査会社IDCが予測した2025年に世界中で消費されるデジタルデータの総量を表しています。
爆発的なデータ量増大の背景には、ICT/IoTといったネットワークやデバイスの高度化と生活や経済行動に欠かせないインフラとしての国際的な定着があります。
また、同時にアフリカや中東、 ASEANや中南米などの新興国におけるインターネットの急速な浸透も大きな要因となっています。
利用層の拡大とともにリアルタイムデータの活用も広がりも、データ消費の総量を増やす一因です。2017年のデータ総量に対するリアルタイムデータが占める割合は15%だったのに対し、2025年には30%になる見込み。ビッグデータの活用によりパーソナライズ化された情報のリアルタイム配信が拡大するとともに、企業の製造現場でもリアルタイムデータは重要性を増すと予測しています。
数字の単位があまりにも大きく想像がつきにくいかもしれませんが、世界中で大量のデータを活用とネットワークの発達により私たちの暮らしは豊かになり、さらに発展しようとしています。いまは大きな数値ですが、すでにデータ通信の大量消費は当たり前になりつつあるので、耳慣れてないゼタという単位も日常会話に登場するかもしれませんね。
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- 出典:IDC「DATA AGE 2025」