コネクタをすばやく正確に計測できる方法
コネクタは昨今のデジタル機器・通信機器の普及により、需要が拡大しています。
また、コネクタの種類や用途の多様化が進み、製品の検査解析へのニーズが⾼まっています。最新の「VK-Xシリーズ」は、繰り返し測定や同じサンプル内の複数箇所を登録し⾃動測定するティーチング⼀括解析に加え、テンプレートを作成してOK/NG判定も可能です。
ここでは、コネクタの技術情報と白色干渉計搭載 レーザ顕微鏡での検査事例を紹介します。
コネクタとは
電子回路や光通信に使用される、ケーブルを接続する部品です。コネクタを使用することで、ケーブルの着脱や接続が容易になります。
コネクタ使用のメリット
- (1)新品に交換するだけなので、修理が簡単。
- (2)モジュール化でアップグレードがしやすい。
- (3)部品の組み立てが容易になり、生産性が向上する。
コネクタの一般名称
- プラグ(Plug)
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一対のかん合するコネクタの片方で、針状のコンタクトを持つ側を指します。
オス(male) とも呼びます。ジャックと対で使われます。 - ジャック(Jack)
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一対のかん合するコネクタの片方で、格子状のコンタクト挿入口を持つ側を指します。
メス(female)とも呼びます。 - レセプタクル(Receptacle)
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ボックスやパネルに取り付けて使用するコネクタは、レセプタクルと呼ばれ、プラグとセットで使用します。
- ヘッダ(Header)
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フラットケーブルの接続に使用されるコネクタで、オス側はヘッダと呼ばれ、ソケットとセットで使用します。
- ソケット(Socket)
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フラットケーブルの接続に使用されるコネクタで、メス側はソケットと呼ばれます。
コネクタの構造
コンタクト(Contact)
コネクタをかん合させたとき電気的に接触する端子です。ナイフフォークコンタクトとベローズコンタクトが代表的です。
- ナイフフォークコンタクト
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コンタクトの構造形状が「ナイフ」と「フォーク」に似ていることに由来する俗称です。
- ベローズコンタクト
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薄板を曲げて成形したコンタクトです。面で接触するため、高い信頼性が得られます。コンタクトの形状が蛇腹(ベローズ)に似ていることに由来する俗称です。
ターミナル(Terminal)
プリント基板と接続するための端子です。取り付け方向の違いで、ストレートとライトアングルがあります。
ハウジング(Housing)
コンタクトを収める絶縁体です。シェル(Shell)とも呼ばれます。
コネクタの接続目的
機器内の接続
- 基板とケーブル
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機器内では、フラットケーブル接続が主に使用されています。
ヘッダとソケットのセットで使用します。 - 基板と基板
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基板を上下に重ねる場合と、片方を立てて接続する場合で、コネクタ形状が異なります。ヘッダとソケットのセットで使用します。
機器と機器の接続
機器間の接続に使われる場合は、I/O(Input/Output)コネクタやI/F(Interface)コネクタとも呼ばれています。丸型・角型・同軸・光コネクタが代表的です。
コネクタ関連の検査事例
周辺部は頂点部分がつぶれた形状になっているため、反射が強いことがわかります。