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産業用インクジェットプリンタ(IJP)

キーエンスの産業用インクジェットプリンタは、個包装、容器、カートン、ビン、建材、電子部品などあらゆる対象物に対応するMK-Gシリーズ、さらに段ボール、クラフト袋への印字に最適なCC-1000シリーズをラインナップ。お客様のアプリケーションに応じて最適な機種でご提案いたします。

産業用インクジェットプリンタ(IJP)

商品ラインナップ

生産終了品

  • 産業用インクジェットプリンタ(IJP)「MK-Gシリーズ」が目指したのは、人手による作業を限りなくゼロにすること。これまで産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、一定の専門知識や熟練度が求められるため誰もが扱える機器とは言えませんでした。「MK-Gシリーズ」は、人による「判断」や「作業」が不要になる機能を新たに搭載。日々のメンテナンスやトラブルからの復旧は、プリンタにおまかせするだけ。プリンタが状態を把握して、必要な洗浄方法を自動で選択してスムーズに立ち上がります。作業にバラツキがなく、必要最小限の洗浄を自動で行うのでランニングコストの低減にも役立ちます。立ち上げはスマート立ち上げボタンを押すだけで完了します。

    日常のメンテナンスをゼロにする、自己診断機能

    日々のメンテナンスやトラブルからの復旧は、プリンタにおまかせ。MKドックに装着してボタンを押すだけで、プリンタが判断して適切な洗浄を実施して立ち上がります。必要以上に洗浄することはないので、補充液の使用量を減らしてランニングコストも低減できます。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    業界初 スマート立ち上げ スマート立ち上げボタン MKドックの自己診断 オートシャワー洗浄(強) オートシャワー洗浄(弱) 経路洗浄 スマート立ち上げ完了

    設定変更も、管理も、カメラでかんたん操作

    文字やバーコードをオペレーションアシストカメラで撮影するだけで、印字内容を素早く正確に切り替えます。
    さらに、作業内容の記録をレポート出力できる生産レポート機能、万一のトラブル要因分析に役立つドライブレコーダ機能を搭載しました。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    【業界初】カメラ文字列変更
    【業界初】生産レポート

    印字開始時の状態を、オペレーションアシストカメラで撮影すれば、生産開始時と終了時にレポートを出力できます。作業内容の記録や管理を簡単確実に実施できます。

    【業界初】ドライブレコーダー機能

    オペレーションアシストカメラをラインに設置し、ドライブレコーダとしての活用も可能。「常時録画」と「エラー発生前後録画」を選んで保存できます。不具合の要因分析に役立ちます。

    運転中
    MK-G シリーズ - 産業用インクジェットプリンタ
  • 段ボール印字・検査のことを考え抜いた、業界初印字検査カメラ一体型プリンタが誕生。30年以上にわたり産業用インクジェットプリンタの安定稼働技術、そして印字検査をはじめとしたセンシング技術を進化させてきました。それらの技術を凝縮したCC-1000シリーズは従来の段ボール工程の課題を解決し、印字工程にかかる手間を大幅に削減、省力化と安定稼働を実現します。

    印字不良を起こさない

    【クラス最高水準】長距離&高解像度プリントヘッド

    ヘッドがワークと衝突するリスクのない長距離ワークディスタンスと、ノズル詰まりに強い高解像度プリントヘッドで、印字不良を起こさない安定稼働を実現します。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    【業界最長クラス】長距離ワークディスタンス
    【クラス最高水準】360 dpi超高解像度

    印字不良を見逃さない

    【業界初】段ボールに特化した印字検査カメラ一体型

    印字検査は“難しい・面倒”という従来の常識を覆します。印字検査カメラ一体型なので、簡単に印字検査を始められ、安定運用を維持し続けます。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    軽微な線抜けや段ボールの黒点などはOK判定で無駄バネ防止
    程度の大きな印字の伸び縮みや線抜けは確実に見逃さない
    CC-1000 シリーズ - 段ボール用インクジェットプリンタ

生産終了品

インクジェットプリンターは、オフィスや家庭でPCに接続して使われるOA用プリンターと、工場の生産ラインで使われる産業用インクジェットプリンターに大きく分類できます。
産業用インクジェットプリンターの主流は、コンティニュアス型と呼ばれる方式で、ノズルから連続的に吐出したインク粒を帯電させ、偏向電極で曲げて印字面に吹き付けます。
一方、OA用プリンターの主流はオンデマンド型と呼ばれる方式で、並んだインクの吐出口(ノズル)のうち、印字に必要なノズルから瞬時にインク粒を吐出して対象物に吹き付けます。インク粒を吐出する方法の違いから、ピエゾ方式・サーマル方式・バルブ方式の3つに分けられ、バルブ方式は段ボール箱などの大文字用として産業用に使われています。
キーエンスの「MK-Gシリーズ」はコンティニュアス型、「CC-1000シリーズ」はオンデマンド型に分類され、主に工場や倉庫で賞味期限やロットナンバーの印字をするために使用されています。

産業用インクジェットプリンタ(IJP)のメリット1:速乾性の高いインクを非接触で印字

産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、速乾性の高いインクを非接触で印字できるために対象物の材質や形状を選ばずに印字できます。業界を問わずさまざまな製品への印字に使われています。

産業用のインクジェットプリンタ(IJP)は、主に食品業界の工場で賞味期限やロットナンバーの印字を目的とし、ペットボトルやビールの缶などの容器、冷凍食品の包装フィルムやアルミパウチ、ジャムに使われるビンやコーティング処理がされているカートンなどに使われています。非接触で印字するためボトルの湾曲面や商品封入後のフィルムにも直接印字が可能です。また、食品業界以外では、建材や電線などの押し出し成型品の長さ表示、化粧品の容器や箱のロットナンバー、自動車部品や電子部品のメッキ面や塗装面への2次元コードでの印字など、幅広く使われています。

ヒートシール袋
ヒートシール袋
ペットボトル
ペットボトル
カートン
カートン
パイプ
パイプ

産業用インクジェットプリンタ(IJP)のメリット2:省スペースな小型プリントヘッド

産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、プリントヘッドが小型で向きを選ばずに使用できるので省スペースに設置できます。導入済みの包装機や充填機に後から設置してお使いいただけます。

産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、多くの包装機や充填機に設置して使われています。横ピロー包装機、縦ピロー包装機、ロータリー充填機、ヒートシーラ、カートナー、ホッパーラベラ、封函機、カップシーラ、封函機などで数多く使われています。移動する対象物への印字ができるので、包装機の動きを止めずに印字できます。もし、スピードが可変する場合にはエンコーダと同期させることも可能です。導入済みの包装機や充填機であっても、1.専用アタッチメントを付ける 2.センサを取り付ける 3.必要に応じてエンコーダを付ける の3ステップで後から簡単に設置することができます。

横ピロー包装機
横ピロー包装機
カートナー
カートナー
ヒートシーラー
ヒートシーラー
ホッパーラベラ
ホッパーラベラ

産業用インクジェットプリンタ(IJP)のメリット3:カウント・カレンダ機能

産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、カウントアップやカウントダウン、日付の更新が自動なので、印字内容をミスなく正確に変更できます。

産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、賞味期限や製造日の印字をする際にカレンダ機能があるので日付を自動で更新することができます。製品に個別番号を付けて管理を強化したい場合にはカウンタ機能によりカウントアップやカウントダウンさせてシリアル番号の印字も可能です。また、包装機や充填機から印字内容を変更したい場合には、Ethernet経由で文字列を送信して印字内容を切り換えることもできます。印字内容をミスなく印字できるので安心です。

カレンダ機能 カウンタ機能

産業用インクジェットプリンタ(IJP)の業界別導入事例

食品・医薬品・化粧品業界の導入事例

お菓子や冷凍食品・調味料などを個別で包装するフィルムへ、賞味期限やロットナンバーの印字でお使いいただけます。ピロー包装機やロータリー式の充填機に産業用インクジェットプリンタ(IJP)を設置することで、印字内容の間違い防止や回転数のアップにつながります。また、医薬品や化粧品などの容器ボトルに、使用期限・ロットナンバーの印字でお使いいただけます。ボトルに充填した後のコンベア上に産業用インクジェットプリンタ(IJP)を設置することで、スタンプなどでは印字が難しい湾曲している容器の側面や底面への印字が可能です。さらに、カップシーラや深絞り包装機などで充填する、プリンやヨーグルト・ゼリーなどへ、賞味期限やロットナンバーの印字でお使いいただけます。並列で充填される商品にも、産業用インクジェットプリンタ(IJP)のヘッドを移動させるヘッドムーブにて印字することが可能です。

電機・電子業界の導入事例

非接触印字の産業用インクジェットプリンタ(IJP)はダメージを嫌う製品へのマーキングに数多く採用されています。コネクタやスイッチ・基板などは、レーザーマーカーで印字することが一般的ですが、レーザーで印字すると製品(絶縁膜・メッキ・フレキシブル基板など)にダメージが及んでしまう場合や、樹脂の耐熱性が高く発色性が足りない時に、産業用インクジェットプリンタ(IJP)が使われます。
また、検査機でNGが発生した場合のバッドマーク印字で、産業用インクジェットプリンタ(IJP)が使われるケースもあります。ウエハー・基板・フィルムなどの検査機で結果に応じて内容を切り換えながら印字します。異物を発生させずに印字内容を切り換えできる産業用インクジェットプリンタ(IJP)が役立ちます。

自動車・金属・その他業界の導入事例

自動車業界では非接触で確実に印字ができる産業用インクジェットプリンタ(IJP)が数多く採用されています。マフラーやアルミホイールは印字面が曲面なので産業用インクジェットプリンタ(IJP)の非接触印字が有効です。腐蝕を抑えるため表面をメッキしたりカチオン塗装しているような製品は、産業用インクジェットプリンタ(IJP)が使われるケースが多くあります。黒塗装をされている足回り系の部品には白インクや黄色インクで印字します。
また、押出し成形するパイプやホースには、産業用インクジェットプリンタ(IJP)が使われます。製造が始まると数日に渡って成形を続けることが多いため、接触式のスタンプは品質維持が難しくなります。産業用インクジェットプリンタ(IJP)であれば、長期間の稼働でもかすれや欠けのない印字で安心してお使いいただけます。

Q.
どのような材質に印字ができますか?
A.
産業用インクジェットプリンターは、対象物が金属から樹脂やガラス、包装フィルム・缶・PETボトルなど、さまざまな材質を対象に印字が可能です。
生産ラインで製品が移動中に印字するため、1秒程度で乾く速乾性のインクを使用します。これにより、紙や段ボールなどの吸収性の良い材質とは異なるものにも印字が可能で、食品・薬品・化粧品、電機・電子部品から輸送・金属業界まで幅広く使用されています。
Q.
インクにはどのような種類がありますか?
A.
キーエンスでの取り扱いは次の通りです。
・標準インク
あらゆる業界で汎用的に使用できるスタンダードタイプのインクです。インクの薄まりが少なく、黒く鮮明な印字が特長です。小文字タイプで使用できるのは標準インクのみです。
・強接着インク
これまでインクが落ちやすいと言われていた、PP/PE系フィルムやボトル・ガラスなどへもしっかりと付着します。複数の商品への印字も、インク落ちのリスクを低減できます。包材の変更時も安心です。
・MEKフリーインク
有機溶剤中毒予防規則をはじめとする、法令に則した取り扱いが簡単なインクです。従来のアルコール系インクと比較して乾燥スピードが大幅に向上しています。
・強接着MEKフリーインク
従来のアルコール系インクの弱点だったインクの付着力を大幅に改善しています。印字した際のドットが鮮明で、はっきりとした印字ができることも特長のひとつです。
・耐アルコール 強接着 MEKフリーインク
MEKフリーインクで耐アルコール性があり、高い接着力を持ったインクです。
印字した直後に性能を発揮するので、後の工程でアルコールが付いたり、擦れることがあっても安心です。
・黄色インク
黄色インクは黒色ワークへの鮮明な印字が可能で、顔料インクとしては比較的メンテナンス性が高い特長があります。自動車部品の黒塗装品や黒樹脂成型品に視認性の高い印字を実現します。
・白インク
メンテナンス性を大幅に向上させた、顔料系の白インクです。インクジェットプリンタに限らず、白インクの管理で苦労してきた方に最適です。これまでなかった、手間を掛けずに使える白インクです。
Q.
インクに使用期限はありますか?
A.
インク・補充液の使用期限は、カートリッジ挿入後12か月です。
期限を過ぎた古いインクを使用し続けると、印字品質が悪くなったり、不定期なメンテナンスが発生する可能性があります。
■ ICチップを搭載
カートリッジにICチップを搭載し使用期限もしくは有効期限(ラベルに記載)を過ぎるとインク・補充液カートリッジ有効期限切れを検知し、新しいカートリッジの交換をお知らせします。
Q.
インクはどのように保管すれば良いですか?
A.
次の条件下において保管してください。
・雨水、直射日光を避け、通風のよい冷所に保管する。
・火気、熱源より遠ざけて保管する。
・開封後は、密閉して保管する。
・分解して酸素を発生する物質を周囲に置かない。
・関連法規に基づく規制および、条件で保管する。
・盗難防止のために施錠保管する。
・弊社ボトルを使用して保管する。
※インクと補充液は、揮発性・引火性の物質です。地域の規則に従って保存し取り扱ってください。
また、消防法により、危険物扱いの有機溶剤は品名ごとに[指定数量]が規定されています。指定数量以上(指定数量の倍数が1以上)の危険物を取り扱う場合は消防法などの規制を受け、製造所、貯蔵所および取扱所以外の場所で貯蔵したり取り扱ったりしてはなりません。
Q.
インクの廃棄方法は?
A.
特別管理産業廃棄物扱いになります。
■ 廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃掃法)
インク・補充液および廃液などについては特別管理産業廃棄物(廃油)に該当します。
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託してください。
■ 最寄りの産業廃棄物処理業者について(参考)
環境省 HP より
環境省運営の産業廃棄物処理業者情報検索システム
www.env.go.jp/recycle/waste/sanpai/search.php

産業用インクジェットプリンタ(IJP)の印字原理や内部構造などの基礎知識から、導入事例や取扱い方法などの実用的なノウハウまでご紹介する総合学習サイトです。

包装機・充填機・容器・ラベルなどの情報から、日本でも広がりを見せるフードディフェンスによる取り組みなどを解説。基礎から解説する学習サイトです。

  • 写真とイラストでわかる 産業用インクジェットプリンタ(IJP)導入事例集です。食品/薬品/化粧品業界、電機/デバイス業界、自動車/金属/その他業界などへの導入事例を掲載。各業界におけるさまざまなワークへの印字例を挙げています。

    産業用インクジェットプリンタ 導入事例集
  • ホットプリンタと産業用インクジェットプリンタ(IJP)の印字原理や印字までの流れを説明しています。また、両者を生産性・品質・管理・ランニングコストなど多面的に解析。日付誤記による印字事故を解決するヒントを掲載しています。

    どこが違う? ホットプリンタとインクジェットプリンタ
  • アルコール系インク産業用インクジェットプリンタ(IJP)の採用が増えている理由やアルコール系インクが持つメリットとデメリットを解説。さらに、その課題を解決できるインクを紹介します。EUのRoHS指令など海外対応への留意点も説明しています。

    なぜ、アルコール系インクIJPが注目されているのか?
  • 有機溶剤中毒予防規則と労働安全衛生法といった2つの法令に対し、産業用インクジェットプリンタ(IJP)に求められる対策を説明します。対策の実例や必要なコストなど具体例を挙げ、課題可決までの対応をわかりやすく解説しています。

    MK-Gシリーズ 知っておきたい2つの法令
  • 産業用インクジェットプリンタ(IJP)の種類や印字原理・内部構造といったメカニズムから、ランニングコストや法令対応などまで、基礎知識を解説する技術資料です。続編もあり、すべてをお読みになることで、産業用インクジェットプリンタ(IJP)の概要のすべてを理解することができます。

    インクジェットプリンター 100の質問 基礎知識編 Vol.1