寸法 / 外径 / 投影画像測定器
対象物が投光部と受光部の間を通るときに、寸法を測定する測定器です。投光部や受光部に高機能なテレセントリックレンズを採用しており、視界全域のひずみを最小限に抑え、駆動部がなく長寿命かつ高耐久なLED光源の平行光のみを受光します。そのため、長期間高精度で安定した測定が可能です。
商品ラインナップ
生産終了品
投影画像 / 寸法測定器
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TM-X5000 シリーズ
インライン投影画像測定器 TM-X5000シリーズは、ラインの動きを止めることなくワークのシルエットを捉え、高速かつ正確な測定を実現します。投光側・受光側ともにテレセントリック光学系を採用することで、エッジをシャープに撮像。対象物の位置ズレがおきても精度が変化せず、被写界深度最大±20mmでスペックを保証します。ひずみの少ない低ディストーションレンズと独自アルゴリズムにより、照明・対象物の位置調整やキャリブレーションが不要。校正証明書の発行も可能です。組み合わせが100通りを超える豊富な測定を実現するツールを用意し、寸法測定・幾何公差測定・マスター比較・異物距離測定など、インライン検査に必要とされる内容に簡単設定で対応します。
シルエットで捉える画像測定器
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TM-3000 シリーズ
世界ではじめてインラインでの投影寸法測定を実現した、2次元高速寸法測定器 TM-3000シリーズは、複数ポイントの外径や段差の同時測定が可能で、インライン/オフラインの両方で使えるマルチ外径測定器です。高輝度LEDとWテレセントリック光学系を採用し、照明に左右されず繰り返し精度±0.15μmを実現。点ではなく面で測定するため、最外径や角度なども瞬時に測定できます。また、対象物の姿勢を認識し、自動補正するため、より正確な測定が可能です。高速2次元処理専用のプロセッサに加え、高速演算CPUと画像処理専用DSPを2個搭載し、並列処理することでインラインでの高速測定を実現。15種類の基本測定モードと8種類の補助測定モードを組み合わせて多種多様な寸法測定に対応します。
測定の可能性を最大限に拡げる「マルチ投影寸法測定器」
歪みのない平行光からシルエット測定。透明・不透明、光沢有無によらず高精度に寸法測定可能。
現場で威力を発揮する豊富な測定モード
インライン・オフラインを問わず、幅広いシーンで高速・高精度な測定を実現します。
外径測定器
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LS-9000 シリーズ
超高速・高精度寸法測定器 LS-9000シリーズは、16000回/秒の高速サンプリングと±0.03μmの繰り返し精度、そして独自の光学設計により駆動部を排し長寿命な高輝度LEDを採用することで、高い耐久性を実現しました。高速性・高精度・高耐久性により、シーンやワークの材質を選ばず、インライン/オフラインで安定して測定可能です。3つのCMOSを搭載し、高速露光に対応しました。それにより、たとえば線材などのワークが振れてしまう場合もしっかり撮像でき、正確な測定が可能です。また、ワークの姿勢を認識して測定値を補正するため、傾きによる誤差が生じません。さらに、IP67の耐環境設計でエアパージユニットを標準搭載し、汚れや温度変化に強いため、さまざまな環境に対応します。
現場での測定に必要な性能を追求
LEDカメラ方式が実現する圧倒的な実力と耐久性。
詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。16,000回/秒の超高速サンプリング
測定用CMOSの周辺回路を1チップ化することでS/N比を大幅に向上させ、高速サンプリングを実現。例えば、1000m/分で流れるワークを、約1mmピッチで測定できます。また、高速でフレるワークも安定して測定できます。
繰り返し精度 ±0.03μm
高い精度で安定した測定を実現します。
また、0.01mmなど細径の対象物も測定可能です。駆動部レスで長寿命
キーエンス独自の光学設計により、駆動部が全くありません。また、光源はLEDを採用しているので、サージノイズによる劣化もありません。現場で、長期にわたって、安心してご使用いただけます。
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LS-7000 シリーズ
高速・高精度デジタル寸法測定器 LS-7000シリーズは、駆動部を持たない独自の光学システムを採用し、高速・高精度・高耐久を実現しました。一般的なレーザスキャン方式の測定器ではモータでポリゴンミラーを駆動させる一方、LS-7000シリーズは、高輝度GaNグリーンLED光源とテレセントリックレンズ、受光素子HL-CCDを駆使した独自開発の光学系を採用し、高速・高精度に測定できるだけでなく、高耐久・長寿命で安心して運用できます。また、常時露光のため検査モレがなく、検査の厳格化とタクトアップが可能です。さらに、CMOSモニタカメラを測定部に搭載し、測定状態をモニタ上に表示できるため、対象物の位置合わせや測定状態の確認を簡単に行うことができます。
新光学システム採用による駆動部レスで高耐久・長寿命を実現
キーエンス独自の光学設計により、駆動部が全くありません。
詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
また光源はLEDを採用しているためサージノイズによる劣化がなく、現場で長く安心して使用可能です。常時露光による検査モレゼロを実現
常時露光のため、レーザスキャン方式のような検査モレがありません。
詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
製品の微細化に伴う検査の厳格化、製造タクトの短縮に伴うラインの高速ニーズに幅広く対応します。
生産終了品
寸法測定器/外径測定器/投影画像測定器とは、対象物が受光側と投光側の間を通るときに、寸法を測定する装置のことです。
「外径測定器」は、常時露光で光が透過する位置の変位から外径寸法などを測定します。「投影画像測定器」は、インラインで使用できる投影機の一種で、高速露光で撮像した対象物全体のシルエット画像から寸法を測定します。
一般的に投光側の光源には、直進性の高い半導体レーザー、または高輝度LEDが用いられます。
受光器や投光器に高機能なテレセントリックレンズを採用した測定器であれば、視界全域のひずみを最小限に抑え、駆動部がなく長寿命かつ高耐久なLED光源の平行光のみを受光できるため、高精度かつ安定した測定が可能です。
寸法 / 外径 / 投影画像測定器のメリット1:インラインで投影・寸法測定が可能
高速な投影画像測定器であれば、ラインを止めることなく動いているワークの投影画像を瞬時にとらえて複数箇所のさまざまな寸法測定が可能です。それにより、検査タクトを飛躍的に短縮することができます。
高輝度グリーンLED光源と投光側・受光側の両方にテレセントリック光学系を備え、高感度CMOSを採用したインライン投影画像測定器 TM-X5000シリーズであれば、高速搬送されているワークを止めることなく、エッジをシャープにとらえたシルエット画像で正確な寸法測定が可能です。また、豊富な測定ツールの組み合わせにより、複数の測定箇所・多様な検査項目に一括対応します。従来の投影機などオフライン専用の寸法測定器ではあきらめていた全数検査も、タクトタイムに影響することなく実施することができます。
寸法 / 外径 / 投影画像測定器のメリット2:位置ズレに強くインラインでも安定
投影画像測定器をインライン使用する場合、搬送中の位置ズレによる投影画像のブレやピンボケの懸念がありました。被写界深度が大きい投影画像測定器なら、ワークのシビアな位置合わせ不要でエッジをシャープに捉え、安定した測定が可能です。
投光側・受光側の両方にテレセントリック光学系を採用した、インライン投影画像測定器 TM-X5000シリーズは、ワークの位置ズレがおきても精度が変化せず、被写界深度最大±20mmでエッジを正確にとらえることができます。また、ひずみの少ない低ディストーションレンズと独自アルゴリズムの採用により、ワーク位置はもちろん、照明などキャリブレーションが不要です。位置ズレによる測定誤差やエラー、それによる歩留まり率低下を未然に防ぐことができます。
寸法 / 外径 / 投影画像測定器のメリット3:連続した外径測定で検査モレなし
外径測定器を用いたインライン寸法測定では、線材や押出し成形品、シートなど、線や棒、ウェブ状のワークを連続して測定することができます。常時露光により測定が途切れないため、検査モレや不良箇所の見逃しが生じません。
外径測定器は、連続して外径寸法を測定することができます。もちろん、検査モレや異常箇所の見逃しをなくすには、安定した測定が求められます。レーザスキャン方式の透過型寸法測定器の場合、スキャンラインの軌跡からはずれたタイミングでは、変動を検出できず、微細なワークでは検査モレが生じてしまうことがあります。一方、高輝度グリーンLED光源を用いた高速・高精度デジタル寸法測定器 LS-9000シリーズ、LS-7000シリーズは、露光時間内の平均値を測定するため、値の一時的な変動も逃しません。それにより検査モレをなくし、緻密な測定が可能となります。
寸法 / 外径 / 投影画像測定器の業界別導入事例
ティグ溶接ロボットのタングステン電極先端の形状検査
溶接ロボットを長時間連続で稼働させていると、電極先端の角度や曲がりなどの形状変化が生じ、溶接不良の原因になります。そこで、溶接ロボットのブース内にインライン投影画像測定器 TM-X5000シリーズを設置。電極先端にかかる負担を考慮し、たとえば50回の連続溶接ごとに1回、TM-X5000シリーズの信号光に電極先端を通過させるモーションを追加します。TM-X5000シリーズは、動いている対象物もブレずに形状測定が可能なため、タクトタイムへの影響を最小限に抑えながら、電極形状の変化を正確にとらえ、溶接不良を未然に防ぎます。溶接のほかにも、さまざまなロボットや自動機のツールの形状検査に活用可能です。
インジェクタの多点外径測定
インジェクタは複数の部品が組み付けられているため、検査には複数箇所の外径測定を要します。通常の外径測定器では、複数台設置して複数箇所を測定したり、多点を測定するために測定器を動かしたりといったことが必要になるため、導入費用や検査タクトが増加してしまいました。また、測定器としての精度を保証するため、測定器を動かす機構の保守・メンテナンスにも、手間や時間がかかっていました。投影画像測定器であれば、一瞬で視野内の複数箇所の外径を測定することが可能です。さらに、外径のみならず、同軸度など複数の測定項目を同時に検査することができます。
ガラス基板(透明体)の位置決め
ガラス基板のアライメントには高い精度が要求されます。これまで一般的に画像処理のみを用いてアライメントが行われていました。しかし、透明体の位置決めは難易度が高く、精度を維持しながらタクトアップを図るには、プリアライメントを行うなどアプリケーションが煩雑化することが課題でした。超高速・高精度寸法測定器 LS-9000シリーズは、透明体測定モードや2段階エッジ検出しきい値設定機能により、薄いガラス基板のエッジ形状に対しても、シンプルなアプリケーションで安定した測定・位置決めが可能です。
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Q.ラインの搬送速度が速くても投影画像測定器で複数箇所を同時に測定できますか?
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A.インライン投影画像測定器 TM-X5000シリーズの露光時間は100μs(0.1ms)と短時間であるため、速いライン搬送を止めることなく高速にブレなく2次元投影画像をとらえ、ワンショットで最大100項目まで同時測定することが可能です。100通り以上の組み合わせが可能な豊富なツールを使って、複雑形状の外径・幅・高さ・R測定などはもちろん、たとえば、複数のネジ山それぞれのピッチや高さ・角度などもインラインでとらえた投影画像から一括で測定することができます。
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Q.投影画像測定器で幾何公差測定は可能ですか?
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A.インライン投影画像測定器 TM-X5000シリーズは、基本ツール・要素ツール・補助ツール・応用ツール・幾何公差ツールからアイコンを選んで組み合わせる直感的な操作で、目的の測定項目を設定することができます。幾何公差ツールでは、真直度・真円度といった形状公差や直角度・平行度といった姿勢公差、位置公差である同心度が選択でき、他のツールと組み合わせて指定することにより、さまざまな図面指示項目をインラインで検査することができます。また、品種判別に便利なマスター比較や外観検査に便利な異物距離測定など、インライン検査に必要とされる測定内容に幅広く対応します。
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Q.蒸気や粉塵などがある環境でも外径測定器を安定して使用できますか?
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A.超高速・高精度寸法測定器 LS-9000シリーズは環境基準IP67をクリアした耐環境設計で、エアパージユニットを標準搭載しています。蒸気や粉塵、オイルミストなどによる汚れに強く、衝撃や温度変化にも対応できるため、過酷な環境でも安定した外径測定が可能です。あらゆるプロセスの中に導入して常時露光で連続測定が可能なため、異常発生をリアルタイムに把握し、即時対応することができます。加工後の検査で大量の不良が発覚するということがないため、あらゆる環境で歩留まり率向上を実現することができます。
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キーエンスの外径測定器・寸法測定器・投影画像測定器の豊富なラインナップから、それぞれの特徴やスペックをわかりやすく紹介。仕様を比較しやすくまとめ、導入目的や環境に合った測定器の選定に役立つ資料です。
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インライン/オフラインの両方で使えるマルチな投影型外径測定器の測定原理やメリット、従来の測定器での課題をどのように解決できるかなどを詳しく解説しています。外径測定を改善したい方に、おすすめの1冊です。
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「世界初のインラインで使える投影機」として登場した、TMシリーズ。独自のメカニズムやメリットを、従来の外径測定・寸法測定方法と比較しながら解説します。インライン投影画像測定器の理解に役立つ資料です。
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ケーブルやファイバーなどの長尺ワークを扱う現場では、切れ目なくワーク全長を連続測定できる、投影画像測定器/透過型寸法測定器が活躍します。実績のある具体的な使用例を掲載。長尺ワークを扱う方は必見です。
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これまでの外径測定における課題解決だけではなく、+αのメリットを得ることができるLS-9000シリーズ。高輝度グリーンLED光源のメリットやカタログ・Webサイトでは語りつくせない便利機能を一挙に紹介します。