製造現場で役立つ IoT用語辞典

クラウドイネーブルドよみ：くらうどいねーぶるど、英字：cloud enabled

クラウドイネーブルドとは、それまでオンプレミス（企業が独自に構築した環境）で運用・提供していたシステムやサービスをクラウド上に移行して行う形態を指します。
オンプレミスにかかる費用は削減できますが、もとからクラウド上で運用することを前提に開発された環境（クラウドネイティブ）と異なり、クラウド上で動作させるためのソフトウェアやミドルウェアの刷新（モダナイゼーション）や移行作業（マイグレーション）が必要となります。
クラウドイネーブルドを選択するメリットとして、ビッグデータの収集・活用に伴いデータ量が増加してもクラウド上で即対応できることや、クラウド上にバックアップサーバを持つことで、サイバー攻撃や自然災害などによる障害への対策となることなどが挙げられます。一方で、既存のオンプレミス上の独自のシステムとの親和性や、クラウド上では開発の自由度が低下するなどの問題が発生するケースもあります。