寸法測定と予兆管理(2/4)
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では、どのように数値として異常を判定すればよいのでしょうか? その方法として一般的なものが抜取検査です。抜取検査とは、その名前のとおり一定数の中からサンプル品を抽出して検査する方法です。
そもそも製造工程における品質は、生産プロセスが構築された時点である程度決まりますし、設計品質を満たしているはずです。そう考えた場合、検査で不適合品を取り除くのではなく、検査で良品であることを確かめることが前提になります。もし頻繁に不適合品が発生するのであれば、それは製造工程の設計に問題があるので根本的な見直しが必要です。
抜取検査は、ISOやJISでも明確に規定されています。ちなみに抜取検査を定めたJIS Z 9015-1は、ISO 2859-1を基本にしていますので、海外展開をする場合でも共通の検査規格として使えます。
またJIS Z 9015には、次の3つの抜取検査について記載されています。
この中でもシンプルかつ最も多く活用されているのが、「JIS Z 9015-1 ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式」。まずは下記の表をご覧ください。
表1 抜取検査方式を決定するための表(JIS Z 9015-1から一部を抜粋)
ロットサイズ | 特別検査水準 | 通常検査水準 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S-1 | S-2 | S-3 | S-4 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | |||
2~8 | A | A | A | A | A | A | B | ||
9~15 | A | A | A | A | A | B | C | ||
16~25 | A | A | B | B | B | C | D | ||
26~50 | A | B | B | C | C | D | E | ||
51~90 | B | B | C | C | C | E | F | ||
91~150 | B | B | C | D | D | F | G | ||
151~280 | B | C | D | E | E | G | H | ||
281~500 | B | C | D | E | F | H | J | ||
501~1,200 | C | C | E | F | G | J | K | ||
1,201~3,200 | C | D | E | G | H | K | L | ||
3,201~10,000 | C | D | F | G | J | L | M | ||
10,001~35,000 | C | D | F | H | K | M | N | ||
35,001~150,000 | D | E | G | J | L | N | P | ||
150,001~500,000 | D | E | G | J | M | P | Q | ||
500.001以上 | D | E | H | K | N | Q | R |
この表を参考に母数となるロットサイズ(生産全体の数)を定義します。ロットサイズは同条件で製造されたワークが基本になります。そしてロットサイズが5,000で通常検査水準IIの場合は「L」というサンプル文字が与えられます。
寸法測定と同時に測定結果も蓄積できる測定機
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