測定室の温度管理(2/4)
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- 最近話題の寸法測定
体積膨張率は、物体の体積Vを用いて以下の数式で表されます。
これを物体の長さLで表現すると、以下のように表されます。
このことより、
となり、体積膨張率βは線膨張率αの3倍に等しいことがわかります。
熱膨張係数の基本的な概論は上記のような数式で表現されます。こちらでは、代表的な材料の熱膨張係数についてご紹介します。
材料名 | 膨張率 【10-6/K(m)】 |
---|---|
鉄 | 11.7 |
アルミニウム | 23.8 |
金 | 14.2 |
銀 | 18.9 |
銅 | 16.8 |
亜鉛 | 33 |
クロム | 8.2 |
すず | 20 |
鉛 | 29.1 |
ニッケル | 12.8 |
SUS304 | 17.3 |
SUS430 | 10.4 |
はんだ | 25 |
ポリエステル | 100 |
ポリエチレン | 180 |
ポリ塩化ビニル | 80 |
ポリスチレン | 80 |
ポリカーボネート | 70 |
ゴム | 110 |
ポリイミド | 54 |
エポキシ | 62 |
炭素繊維 | 0 |
ガラス | 9 |
炭素鋼 | 10.8 |
セラミック(炭化ケイ素) | 4.4 |
シリコン(ケイ素) | 2.6 |
熱膨張係数は、1mあたり1℃上昇すると何μm伸びるかを表す数値です。たとえば1mの鉄が1℃上昇すれば11.7μm(0.0117mm)伸び、10℃上昇すれば117μm(0.117mm)も伸びるということ。たった10℃の変化で0.1mmもの誤差が発生するのです。これは測定をするうえでは大きな問題です。
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