マレーシア編

マレーシア編

挨拶・ジェスチャーetc・・・マレーシアでの対人マナー

挨拶・ジェスチャーetc・・・マレーシアでの対人マナー イメージ

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、その土地のマナーに従うことが、より良い信頼関係を築くためにも不可欠です。

今回は、マレーシアでの「対人マナー」についてみていきましょう。

握手

マレーシアでは、「ソフトな握手」が一般的です。初対面の挨拶などで握手をするシーンに遭遇した場合は、グッと力をいれるのではなく、握るか握らないかくらいの力で、そっと握手をしましょう。

また、相手が女性の場合は、女性から手を差し出された場合にだけ握手をします。マレーシアでは、例え夫婦であっても公の場での異性間の接触は好ましくないとされているので、「ハグをする」「肩を組む」などのスキンシップは避けましょう。

名刺交換

日本では、いきなり名刺交換からスタートする場面も多く見られますが、マレーシアでは挨拶や握手をし、名前を伝えた後に名刺を交換するのが主流です。上司(代表者)だけでなく、その場にいるすべての人と名刺交換をすることも多いため、名刺は多めに用意しておくと良いでしょう。

また、マレーシア人の名刺は、役職だけでなく学歴や資格まで記載されていることが多いのも特徴。長期滞在の場合などには、現地の仕様にあわせた名刺を作っていくのもおすすめです。
(英字と、可能であれば裏面などに中国語の記載があるとベスト)

会社訪問

取引先などの会社を訪問する際、気を付けたいのが訪問時間。
イスラム教では1日5回、決められた時間にモスクから拡声器で流れるコーラン(イスラム教の聖典)に合わせて祈るしきたりがあります。お昼の休憩時間を、この祈りの時間に合わせて設定している企業も多く、イスラム教徒にとっては欠かせない習慣です。
アポイントの際は、できる限りこの時間を避けるよう気を付けましょう。

好ましくない仕草

以下の仕草やポーズは、好ましくないとされているので気を付けましょう。
日本では、つい“うっかり”やってしまうような仕草が多いので要注意です。

・両手を腰に当てるポーズ
→怒りを表すジェスチャーなので誤解を招く可能性があります。

・足を組む(特に片足をもう片足の膝にのせて足の裏が見える状態)
→尊敬の念が無い様子と受け取られてしまいます。
特に、足の裏は不浄とされているため、人目にさらすことの無いよう注意しましょう。

・人差し指で人や物、方向などを指し示す(現地の人は右手の親指で示すことが多い)
→指された相手は「悪魔が宿る」として忌み嫌われています。

・頭に触れる(子供の頭をなでるのも厳禁)
→頭は神聖な場所とされており、子供の頭は撫でると成長を妨げると言われています。

・握手や物の受け渡しに左手を使う
→左手は不浄の手とされています。落ちた物を咄嗟に拾う時など、注意しましょう。

いかがでしたか?
土地が変われば、当然、常識もマナーも変わってきます。ないがしろにすると、予想外のトラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。ビジネスを円滑に進めるためにも、渡航前にしっかりとその土地のマナーを学んでおきましょう。

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