3Dプリンタとは
3Dプリンタとは、3D-CADや3DCGの3次元データをもとに立体造形する装置の総称です。一般的なプリンタは、紙やフィルムなどの平面にインクを吐出し、文字や図形を印刷しますが、3Dプリンタは3次元データの断面形状を積層しながら立体物を造形します。こちらでは3Dプリンタの歴史や目的をご紹介します。
3Dプリンタの歴史
多くのメーカーから低価格な商品が登場したことで広く知られるようになった3Dプリンタですが、その歴史は古く1970年代から研究がはじまり、1980年代には原型が誕生しています。3Dプリンタは、新技術の研究と特許権の失効による普及という歴史をたどってきました。歴史について、詳しくはキーエンスの3Dプリンタ「アジリスタ」特設サイトをご覧ください。
3Dプリンタの目的は試作の高速化
3Dプリンタは「高速(Rapid)」に「試作(Prototyping)」をするために生まれ、Rapid Prototyping(ラピッド プロトタイピング)を略してRP装置と呼ばれていました。
試作用途として3Dプリンタが進化した背景には、機械加工に比べると使える材料も限られ、製造にかかるコストや時間などの課題があったためです。現在ではさまざまな造形方式が生まれ、速度や精度も向上しています。しかし、根本的な課題は残ったままで、量産品の造形に関してはごく一部と限定的です。3Dプリンタというと夢の機械というイメージが未だにありますが、キーエンスでは現在でも試作を高速化するための装置として位置づけています。