自動車部品の塗布検査

自動車のエンジン部品、ECUケース、シャシ部品の封止、ガラスの車体組付などの工程ではシール性を高めるため、液体ガスケット(CIPG、FIPGなど)やウレタンフォームといったシール材(シーラー・プライマー)の塗布が欠かせません。
現在はディスペンサロボットを用い、ワークの形状に沿ってシール材を高アスペクト比ビード状に自動塗布することが一般的です。しかし、高気密なシーリングを実現するには、連続的に安定したシール材塗布が求められます。ここでは、高品質な自動塗布を実現するための検査ソリューションを紹介します。

ビード状塗布の形状検査

ディスペンサロボットの塗布モーションに、高性能なレーザ変位計を追随させることで、ビード状塗布直後の安定した形状検査を実現します。

ガラス組付時のシール材(シーラー・プライマー)塗布の2次元断面形状検査

ビード状塗布の形状検査イメージ

車体へのソーラコントロールガラスの組付工程では、水の侵入でボディ内側の錆びや剛性低下を招く、シール材(シーラー・プライマー)塗布不良の流出を防止する必要があります。

ディスペンサロボットによるガラスへのウレタンフォーム自動塗布に「LJ-X8000シリーズ」を導入することで、装置に追随した塗布直後の全周検査が可能です。細かいピッチの超高速サンプリングで塗布直後の断面形状を検査することで、塗布不良を監視します。
また、従来のカメラでは安定した測定が困難だった、湾曲したガラスとシール材のような、高低差が大きく、反射の異なる対象物でも安定した測定が可能です。

より高精度な測定がしたい方はこちら
自動車業界の3次元検査最新事例

エンジン部品へのシール材(シーラー・プライマー)塗布の3次元形状検査

シール材(シーラー・プライマー)塗布の3次元形状検査イメージ
  1. A. 測定イメージ
  2. B. 測定箇所の拡大イメージ
  3. C. 3次元画像処理(NG例:塗布ビードの欠けや凹みを検出)

自動車部品に求められる油や水の侵入・流出の防止には、シール材(シーラー・プライマー)・液体ガスケットの安定した塗布による気密性の高い接合・封止が重要となります。

超高精細インラインプロファイル測定器「LJ-X8000シリーズ」は、ディスペンサロボットの素早い動きに追随しながら、塗布直後の連続的なビード状となったシール材の断面形状をリアルタイムに測定することができます。ワークや塗材の色・形状・材質・金属の反射光などの影響を受けないため、塗布した材料の高さのばらつきや欠け、凹みなどの塗布不良を安定して検査することが可能です。
また、「LJ-X8000シリーズ」が取得した断面形状プロファイル形状を用いて3次元形状検査も可能。より精密な形状・高さ・幅・体積など検査可能です。

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