成形条件管理:
微小・透明ワークの「ある・なし」判別
樹脂(プラスチック)成形後、離型したワークの搬送過程では、個々のワークが「ある」か「ない」か、また異なる形状のワークが混在していないかの判別が不可欠です。その際、ワークの検出が難しいケースがいくつかあります。
課題:微小・透明ワークも安定的に判別したい
反射型や透過型の汎用センサでは、ワークが微小・透明・背景と同色・複雑な形状の場合、検出が困難であったり、誤判別を招くことがあります。また、搬送時の振動によるワークの位置ズレが生じた場合、安定的な判別が困難でした。
解決:面でワークを捉え、安定した「ある・なし」検出・形状判別
面光電センサ「AIシリーズ」は、面(エリア)内からワークを判別することができます。それにより、例えば、シューター出口で、ワークがコンベア上にまばらに排出される場合でも、ワークを安定して検出することができます。また、ワークのサイズ・色・透過性・形状、振動によるワークの位置ズレに影響されにくいため、インラインで安定した「ある・なし」判別が可能です。
「AIシリーズ」は、ワークの「ある・なし」を判別するモードのほか、形状を判別するモードを備えており、成形品の形状検出にも活用可能です。