成形条件管理:
エジェクタピンの状態確認
射出成形機の突出し機構は、「エジェクタプレート」に固定された「エジェクタピン(押出しピン)」が型開き時に突き出すことで、成形後のワークを金型からはずす重要箇所です。エジェクタピンに異常が生じた場合、ワークの離型不良(型残り)や金型および装置のトラブル、チョコ停につながる場合があります。
課題:エジェクタピンの不具合による装置停止を防止したい
エジェクタピンが正常に動作しない場合、成形品が金型に残る離型不良(型残り)により、装置の停止や金型のダメージにつながる場合があります。また、装置の再稼働にも時間を要するため、生産性が低下してしまいます。
エジェクタピンの不具合の原因には、突出しと押戻しの摺動動作を繰り返すことによる磨耗やひずみです。また、エジェクタピンが樹脂中の水分やガスによる腐食で強度が低下している場合、こうしたトラブルが発生しやすくなります。
解決:高精度な位置決めセンサで、エジェクタピンの状態確認
繰り返し精度1μmの高精度位置決めセンサ「EGシリーズ」を突き出し機構に導入することで、型締め時のエジェクタプレートの戻り位置を非接触で検出可能です。エジェクタプレートの変位から、次ショットの前にエジェクタピンにひずみや変形がないか確認できるため、装置トラブルを未然に防止できます。
また、「EGシリーズ」のセンサヘッドは高温環境に対応しているため、射出成形をはじめさまざまな樹脂成形の環境で安定検出が可能です。
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エジェクタプレートの戻り検出例
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高精度位置決めセンサ「EGシリーズ」