薄板を用いた金属ケースは、製造工程でのわずかな衝撃で凹みが生じてしまうことがあります。金属表面の凹みは製品の外観品質を損ねるほか、平面度の公差要件に対して不適合となる場合があるため、3次元情報を用いた検査が有効です。

従来の課題

従来のエリアカメラによる2次元検査では、背景(ワークの素材自体のテクスチャ)と異常箇所のコントラスト差が出ないため、凹みを検査することが困難でした。

エリアカメラ
コントラストが低いため凹みの判別が困難。

解決

パターンプロジェクション方式の3次元カメラなら、濃淡情報だけでなく、高さ情報も同時に安定して取得することができます。3D撮像と豊富な検査ツールを活用することで、計測範囲内の高さデータを用いた凹み判別が可能です。また、基準面を自由に設定できるため、急峻な凹みから緩やかな凹みまで、ワークの形状を問わず、要求に合った自動全数検査が実現します。

3次元カメラ(XT)
3D撮像と検査ツールにより凹みを安定検出。

選定のポイント

広視野を”実寸”で捉える「XTカメラ」は、
自動全数検査のさまざまな課題を3次元検査で解決します。
詳細はカタログをダウンロードしてご覧ください。