CHAPTER 2測定を行う環境
校正の意味
校正とは、標準器を用いて測定機器が表示する値と真の値の関係を求めることです。標準機による校正を受けることで、測定機器は信頼性を確保することができます。本来は「較正(こうせい)」と書きます。
日本の製造業が強さを発揮する理由の一つが、信頼性の高い計測にあるといえます。生産現場において一人ひとりが測定機器を正しく使い、大切に管理してきたことが、物づくりのレベルを高めてきました。
校正を実施するタイミングは、基本的に測定機器を使用する前と使用後の2回が基本です。測定機器を常時使用して定期的に校正する場合は、周期をあらかじめ決めて、それに従って校正を行います。これを「校正周期」といいます。周期の決定はメーカーの推奨を基準とし、そのほか、測定機器の使用頻度から判断します。