接触式測定器具(ノギス・ゲージ・マイクロメータ)の課題と解決
ノギスやハイトゲージ、デプスゲージ、マイクロメータといった接触式のハンドツールや卓上型の測定器具におけるさまざまな課題と、画像寸法測定器「IMシリーズ」の導入による解決例を紹介します。
人による測定値のバラつき
課題
人によって測定のスキルや接触させる位置・角度、力加減などが異なるため、測定数値のバラつき要因となります。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」なら、対象物のエッジを自動検出して測定するため、検査員ごとのバラつきがありません。
バリ・欠けやゴミ付着の影響
課題
対象物にバリや欠け、ゴミの付着がないかは、目視での確認となります。バリやゴミに気づかず、それらに接触して測定してしまった場合、測定数値に誤差が生じます。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」は、バリや欠け、ゴミなどを「異常点」として輪郭形状から除去する機能を搭載しています。そのため、バリ・欠けや異物付着の影響を受けずに高精度な寸法測定が可能です。
微小・狭窄箇所の測定
課題
対象物が微小・狭窄箇所にある場合は、接触子が当たらず、測定できないことがあります。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」は、画像を用いて寸法を測定しているため、物理的な制約を受けにくく微小・狭窄部の測定も容易に実現します。
やわらかい対象物の測定
課題
対象物がやわらかいゴムや樹脂の場合、ノギスやマイクロメータなど接触式で測定すると、対象物が変形し、精度良く測定することができません。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」は非接触で対象物を測定します。やわらかい対象物でもステージに置いてボタンを押すだけ。わずか数秒で最大300箇所を測定可能です。また、複数の同じ対象物を一括測定することも可能です。
測定箇所・測定内容への対応
課題
接触式の測定器具は、測定時に挟んだり押し当てたりする方向の自由度が低いため、対象物の形状によっては測定が困難な箇所が発生します。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」なら、円間距離や角度などはもちろん、仮想線・仮想円を使った測定や、幾何公差の測定も可能です。
測定にかかる時間
課題
測定箇所ごとに接触させて測定するため、測定に時間がかかります。測定器具によっては、測定前のゼロ(原点)合わせなども工数増加の一因です。また、人の習熟度によってこれらの作業効率が異なります。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」なら、対象物をステージに置いてボタンを押すだけ。わずか数秒で最大300箇所を測定可能です。また、ステージ上の複数の同じ対象物を最大100個まで一括測定することも可能です。
操作が極めてシンプルなため、検査員の習熟度に関わらず、短時間で多くの対象物の測定が実現します。
複数の測定箇所・対象物を一括”超時短“測定
「パターンサーチ機能」により対象物の位置・向き合わせは不要。ステージ上の対象物を置いてボタンを押すだけで、瞬時にOK/NGを判別します。詳しく確認したい箇所はクリックするだけで、数値の表示が可能です。
データの記録・管理・活用
課題
接触式の測定器具は、測定箇所ごとに測定者が紙やパソコンに数値を転記、または転送するケースが多く、データの記録に時間がかかります。また複数の測定箇所のデータをまとめる作業も工数がかさむほか、履歴の管理も煩雑になりがちです。
画像寸法測定器で解決
画像寸法測定器「IMシリーズ」なら、これまでデータ記録・管理・活用にかかっていた工数を大幅に削減することができます。
測定結果の自動保存はもちろん、測定画像や測定設定ファイルはネットワークを介して管理・共有することもできです。
また、統計解析機能による測定履歴データの活用や、保存データから各種レポートをスピーディに作成することも可能です。