CHAPTER 4測定機の選び方
用途から選ぶ
長さの測定
製造現場における長さの測定では、物差しや巻き尺、ブロックゲージの利用が一般的です。数メートルに及ぶ対象物では、長尺スケールを用います。より精密に測るためには、ノギスやダイヤルゲージ、マイクロメータなどを用います。
角度の測定
度の単位では、半円分度器が役立ちます。分の単位では、ベベルプロトラクタや投影機を用います。さらに秒の単位では、サインバーという測定機器があります。また、角度ゲージやオートコリメーターを使うことで、秒単位の測定が可能です。
直角度を確認する道具としては、スコヤ(スクエア)や直角度測定機があります。
穴径の測定
物体の穴径を測定するには、ノギスが活躍します。また、専用の内径測定機があります。
径の大きな輪状の対象物を測定するには、棒状のマイクロメータやシリンダゲージ、小径測定機、栓ゲージが活躍します。より精密に想定する場合、電子マイクロやエアマイクロを利用します。
光学的に精密に測定する必要がある場合、投影機や工場顕微鏡、画像寸法測定機などが役立ちます。
座標の測定
工作物の穴の位置など座標を測定するには、オフセンタノギスや穴ピッチゲージ、ハイトゲージ、ピンゲージを用います。
光学的に精密に測定する必要がある場合、投影機や工場顕微鏡、二次元・三次元測定機、画像寸法測定機などが役立ちます。半導体など超精密な測定では、光波干渉標準測定機を用います。