材料試験の原理と測定

材料試験の目的は、「安全・安心なものづくりをするため」といえます。

例えば、飛行機・自動車など。燃費を考えれば、なるべく軽い材料で作った方が良いのですが、当然それだけでは安全・安心とはいえません。部品によってはどうしても強度・剛性・硬さ、ときには柔らかさが必要になってきます。同時に経済性も考える必要があります。

個々の材料について、各種荷重条件に対する強度・剛性・硬さなどを規格に基づいて試験し材料の特性を明確にすることで、材料間の比較が可能になります。そうして得られた情報は、機械や構造物の設計製作のための基礎資料として提供できるようになります。また、完成品や生産過程の各部材が、設計上要求された強度や剛性を備えているか否かを検査する目的でも実施されます。

材料試験は、JISをはじめ世界各国で定められた試験片と試験機による試験法で行われ、試験に使用する試験機は校正という審査により厳格に管理されています。これにより、材料の安全性は確保されています。つまり、材料試験は製品の品質管理上欠かせない過程であるといえます。

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