衝撃試験
衝撃試験は、製品や部品に衝撃的な加速度を作用させ、所定の性能を保つかどうか確認する試験です。
ここでは、衝撃試験の種類や分類・原理・特徴について説明します。
衝撃試験は、試験片に加える荷重によって「衝撃引張り」「衝撃圧縮」「衝撃曲げ」「衝撃ねじり」などに分類されます。
このうち、工業の分野で使用されるのは、主に衝撃曲げ試験です。衝撃曲げ試験は、切り込みを入れた正方形断面の角棒試験片に振子で衝撃を加えて材料が吸収するエネルギーを測定し、その値と断面積の比を衝撃値とする試験です。
試験片の片方を固定し、反対側をハンマで叩いて破壊したときの衝撃値を測定する「アイゾット衝撃試験」、試験片の両側を固定して中央部をハンマで叩いたときの衝撃値を測定する「シャルピー衝撃試験」などがあります。
測定の概要
衝撃試験では、ひずみのデータに加え、膨張量や縮小量・表面のひび割れなどの計測も行います。また、表面の平面度も計測の対象になります。
- 得られるデータ
- 歪み量、膨張・縮小量、平面度、表面のひび割れなど