性能試験・評価試験について
材料試験によって厳選された材料で作った商品なので問題なし・・・とはいきません。
商品は、実際に市場に出るまでに、さまざまな性能試験や評価試験が必要です。
材料試験と同じように、性能試験や評価試験にもJIS(日本産業規格)やJEM(日本電機工業会規格)、輸出する場合は輸出先の規格が定めた厳格なルールがあり、それらをクリアしていないと出荷することはできません。
例えば、自動車のブレーキ性能は「前席に2名が乗車した状態にした質量の試験車を、時速100 kmからブレーキペダルを素早く踏み込んで停止させ、そのときの停止距離と停止姿勢」について評価しています。
さらに、試験実施にあたっては「路面温度が停止距離に影響を与えることから、路面温度条件(乾燥路面35.0±10.0°C、湿潤路面27.0±5.0°C)を規定し、この範囲内で試験を実施する」ようにしています。
このように、試作品を作り、厳しい性能試験を行います。また、製造ラインの能力を見極めるための評価試験など、さまざまな試験があります。ここでは、製造ラインの機器や試作機の性能・評価試験について説明します。