機械類(製造設備等)の安全性に関する規格は、数多く存在します。それらの規格が制定された背景や、その分類について、体系的に説明しています。
リスク分析とリスク見積もりを含むすべてのプロセスを「リスクアセスメント」と呼び、その原則や手順はISO12100(JIS B9700)に記載されています。
日本では、労働安全衛生法(第二十八条の二)や労働安全衛生規則(第二十四条の十一)で「危険性又は有害性等の調査」として表現され、その実施が努力義務とされています。
制御システムの安全関連部の能力(安全機能の遂行能力)を規定するために用いられる区分レベルを「パフォーマンスレベル(PL)」と呼び、その定義や決定方法はISO13849-1(JIS B9705-1)に記載されています。日本では、厚生労働省告示 第三百五十三号にて公表された「機能安全による機械等に係る安全確保に関する技術上の指針」で説明されています。
3ステップメソッドの「安全防護」で最優先されるのは固定ガードですが、接近の頻度が高い場合、インターロック付き可動式ガードやライトカーテン等の保護装置を使用します。このときに使用される保護装置(安全機器)は、適切な規格に合致するか、ISO13849-1(JIS B9705-1)に規定される原則に従って設計する必要があります。