ロボットビジョン成功のポイント(導入の流れ)
自動車・自動車部品業界はもちろん、電気電子機械や食品、工作機器など、さまざまな業界で活用されはじめているロボットビジョンシステム。すでに産業用ロボットを使ってファクトリーオートメーション(FA)を進めている企業様はもちろん、これから産業用ロボットと合わせて導入しようと考えている企業様のために、ロボットビジョン選びのポイントや導入の流れについてご説明します。
ロボットビジョン導入時のポイント
適正なコストで導入する
ロボットビジョンを導入するにあたり、最初に気になるのがコストではないでしょうか? 立ち上げ時にかかる導入コストを左右するのが、撮像を行うセンサ(カメラ)選びです。たとえば高精度で生産量の多い部品を製造するなら画素数が大きく、転送速度の速いモデルを選んだほうがよいでしょう。逆に少量生産で大まかな形状だけ認識できればよいなら、低価格なセンサを選ぶことで導入コストを抑えられます。ロボットビジョンの導入を検討する場合、レンズや照明といった周辺機器選びがとても大切です。
キーエンスロボットビジョンなら31万画素から6400万画素までカメラが選べる
キーエンスでは、31万画素から6400万画素まで、24種類のロボットビジョン用カメラをご用意しています。
画素数 | 型式 | スペック | 取込範囲 | 転送速度 | |
---|---|---|---|---|---|
6400万画素 | CA-HF6400M | 90倍速白黒 | 8192×7808 | 57.6ms | |
CA-HF6400C | 88倍速カラー | 59.2ms | |||
2100万画素 | CA-HF2100M CA-HF2100C |
85倍速白黒 85倍速カラー |
5104×4092 | 20.2ms | |
500万画素 | CA-H500MX | 16倍速白黒 | 2432×2040 | 27.7ms | |
CA-H500CX | 16倍速カラー | 29.2ms | |||
CA-H500M CA-H500C |
16倍速白黒 16倍速カラー |
2432×2050 | 28.4ms | ||
200万画素 | CA-H200MX CA-H200CX |
16倍速白黒 16倍速カラー |
1600×1200 | 11.7ms | |
CA-H200M CA-H200C |
16倍速白黒 16倍速カラー |
1600×1200 | 11.8ms | ||
CA-200M CA-200C |
白黒 カラー |
1600×1200 | 56.5ms | ||
CA-HS200M CA-HS200C |
16倍速小型白黒 16倍速小型カラー |
1600×1200 | 14.2ms | ||
47万画素 | CA-H048MX CA-H048CX |
16倍速白黒 16倍速カラー |
784×596 | 2.9ms | |
512×480 | 1.7ms | ||||
31万画素 | CA-H035M CA-H035C |
16倍速白黒 16倍速カラー |
640×480 | 2.9ms | |
CA-035M CA-035C |
白黒 カラー |
640×480 | 16.5ms | ||
CA-HS035M CA-HS035C |
7倍速小型白黒 7倍速小型カラー |
640×480 | 4.5ms |
汎用性の高いモデルを選ぶ
すでに産業用ロボットを設置済みで、そこにロボットビジョンを追加する場合は、ロボットビジョンの対応ロボットメーカーの確認も大切です。ロボットビジョンごとに対応しているロボットメーカーが違うため、導入しても使えなかったり、使えたとしても設定が複雑だったりするケースがあります。また、ロボットを入れ替えた際にも使えるように、汎用性の高いモデルを選んでおけば将来的なコスト削減にもつながります。検討時には必ずインターフェースや対応ロボットメーカーを確認しておきましょう。
キーエンスロボットビジョンならロボットメーカー17社に対応
キーエンスのロボットビジョンシステムは、以下の17社のロボットメーカーに対応しており、簡単にセットアップすることができます。
対応ロボットメーカー
ABB/DAIHEN/DENSO/EPSON/FANUC/HIRATA/IAI/JANOME/KAWASAKI/KUKA/MITSUBISHI/NACHI/STAUBLI/ TOSHIBA MACHINE/UNIVERSAL ROBOTS/ YAMAHA/YASKAWA MOTOMAN
接続方法
ロボットのコントローラーにロボットビジョン本体をLANケーブルまたはRS-232Cケーブルで接続するだけなので簡単です。
ロボットビジョンでどこまで自動化できるのか?
ロボットビジョン導入後のポイント
プログラムの設定方法を確認する
ロボットビジョンを利用する際はプログラムを作成する必要があります。またプログラム設定後には、ロボットとロボットビジョンの座標位置を合わせるためにキャリブレーションを行わなければなりません。一般的には、ティーチングペンダントを使って手作業でプログラムを作成し、キャリブレーションを行わなければならず、立ち上げ時に手間がかかってしまうこともあるので注意が必要です。
- 従来タイプ(マニュアルキャリブレーション)
- CV-Xロボットビジョン(オートキャリブレーション)
キーエンスロボットビジョンなら最初から代表的なアプリケーションを搭載
ワンクリックでキャリブレーション可能
キーエンスロボットビジョンは、あらかじめピック・プレース、つかみずれ補正など代表的なアプリケーションが搭載されています。また、ワンクリックでキャリブレーションができるので、従来のマニュアル方式のような手間もかかりません。
プログラミング言語に合わせて選ぶ
産業用ロボットは、メーカーによってプログラミング言語が異なります。そのような場合は、カメラとロボットの動作を合わせることも大変ですし、デバック作業でも問題点を発見することが困難です。そこで産業用ロボットのプログラミング言語に対応しているか確認することが大切です。
キーエンスロボットビジョンならメーカーに応じたサンプルプログラム作成が可能で動作検証が簡単に
ロボットメーカーが変われば、通常ならそれに合わせてロボットビジョンのプログラムもつくり直す必要があります。しかし、キーエンスのロボットビジョンは、動作フローを指定するだけでメーカーに合わせたロボットブログラムを自動作成できます。
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