ロボットビジョンの役割
ロボットビジョンシステムは、位置検出や検査のために産業用ロボットに取りつけるカメラシステムの総称で、「マシンビジョン」とも呼ばれます。こちらでは、ロボットビジョンの主な機能についてご紹介します。
人間の目のように状況を捉える「センサ(カメラ)」、撮像した対象物を認識して判断する「画像処理システム」などで構成され、最終的に画像処理の結果に合わせてロボットに指示を出す役割があります。
人間 | ロボット+ロボットビジョン | |
---|---|---|
目 | 対象物を確認する | センサ(カメラ) |
脳 | 対象物を認識・判断する | 画像処理システム |
体(手) | 対象物を掴んだりする | ロボット(ロボットアーム) |
ロボット単体ではいわば“体だけの状態”なので考えて行動することができませんが、ロボットビジョンがあれば人間のように判断しながら作業を行うことができます。そのため、より高度な作業が実現可能になるのです。
ロボットビジョンの機能
ロボットビジョンの主な機能は「画像認識」「物体認識」「環境地図作成」などになります。その中でも重要な画像認識についてご説明します。
画像認識について
撮像されたデータは、デジタルデータの場合はすべて「ピクセル」という単位で表現されます。こちらの画像のように小さなピクセルの集合体を画像と考えていただければ分かりやすいでしょう。デジタルカメラを選ぶ際に「200万画素」などといった言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、「ピクセル=画素」なので200万画素のカメラは、「200万個のピクセルでできた画像として撮影できるカメラ」ということ。この画素数が大きいほど高精細な画像を取得できるわけです。
そしてコンピューターでは、このピクセルを数値化しています。この変化を認識し、特徴的な場所を見つけることが画像認識の基本になります。
ロボットビジョンでどこまで自動化できるのか?