測定の基礎
インライン/オフライン測定について
測定方法の違いとして、「インライン測定」と「オフライン測定」があります。
・インライン測定=自動測定
・オフライン測定=手動測定
と、言い換えることもできます。
製造工程(ライン)において、測定行為がラインに含まれるか(In Line)、ラインとは別工程なのか(Off Line)がその違いです。
ここでは、インライン測定やオフライン測定の特徴をご説明します。
インライン測定
インライン測定の例として、製造ライン上にセンサを取り付けて、センサの下を通過する部品を定常的に監視する仕組みが挙げられます。
- 合格品として判定する形状や寸法(公差の範囲)を登録する
- 対象物がセンサの下を通過する際に測定を行う
- 良否判定を行う
- 不合格品と判断したときにNG判定を出力する
上記のルールをラインに組み込むことで、大量生産される部品を自動的に検査できるようになります。
インライン測定の特徴
インライン測定は、測定者の技量や測定方法に依存しない測定を、安定的に大量に繰り返すことができます。
また、定常的な監視により、いつから不合格品が発生し始めたかを把握できるため、トレ-サビリティ管理に役立ちます。
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オフライン測定とその特徴
オフライン測定は、測定器を手動で操作して任意箇所の測定値を得る測定です。
ノギスやマイクロメータのような測定器は、測定箇所が任意であり、測定者の経験や技量によって測定結果が異なる場合があります。
また、定常監視をおこなわないため、いつ頃から不合格品が発生し始めたかを統計データから判断することはできません。
安定的な検査結果を得るために、どの程度の間隔で測定をおこなうかは、オフライン測定の重要なポイントです。