目的2 装置保護
流量管理による装置保護の重要度の高まり
流量管理を行う主な目的として、「品質管理」「装置保護」「省エネルギー化(コストダウン)」という3つが挙げられます。こちらでは、3つの目的のうち「装置保護」に絞り、流量計・流量センサの活用方法やプロセスにおける課題解決手段をご紹介します。
予知保全で装置保護をする
工作機器は、パフォーマンスを発揮する適切な温度域があり、冷却水(クーラント)を循環させて温度管理する必要があります。もし、冷却異常が発生すれば品質低下や装置の故障を招き、メンテナンスや修理に時間とコストがかかるばかりか、生産がストップすることで大きな損害となる可能性もあります。そのようなトラブルを未然に防ぎ、装置を保護するために冷却水の管理は必要不可欠。異常が発生してからの対処はもちろん、流量低下を素早く察知し、予知保全することが重要であり、流量管理は欠かせないものとなっています。
流量管理における悩み
流量計・流量センサを使って装置保護を行う際に、このようなお悩みはありませんか?
- 冷却水の流量低下によるトラブルを早く予測し、予知保全を行いたい
- フィルタやストレーナの目詰まり状態を監視し、流量低下を未然に防ぎたい
- 装置を保護するセンサだからこそ、壊れにくく、長期間安定した動作を保証してほしい
- タンク液面レベルセンサの誤動作を防ぎ、オーバーフローや供給ミスのリスクを減らしたい
装置保護の安心感を高める改善提案
流量計・流量センサを用いた装置保護として、キーエンスでは以下のようなご提案をしています。こちらはあくまで一例ですので、もしご興味がありましたらお気軽にご相談ください。
異常を検出する前段階で予知保全を行いたい
キーエンスの流量計・流量センサは
2出力標準装備で予知警報と本警報を1台で実現します
通常の流量計・流量センサは、1出力のみで異常発生時に警報を出すことが目的でした。しかし、キーエンスの流量計・流量センサは、全シリーズ2出力標準対応で、本警報の前に予知警報を出すことができます。異常が発生してからでは治具や装置が破損してしまう可能性もありますが、2出力対応ならあらかじめメンテナンスの必要なタイミングで予知警報を出すことができるので安心です。
圧力だけではわからない、配管の折れ曲りなどを検知したい
配管の詰まりや折れ曲りなども
流量計・流量センサなら確実に検知できます
圧力(元圧)管理だけでは、配管の折れ曲りや目詰まりを検知できないケースがありました。その理由は、折れ曲りや詰まりの場合、流量が低下しても圧力は変わらないこともあるためです。しかし、圧力センサと流量計・流量センサを併用すれば、詰まりや折れ曲りによる流量低下も確実に検出可能です。