熱式流量計のトラブルと対策

温度変化を検出して流量を計測する「熱式流量計」で発生しやすいトラブルとその対策方法は以下となります。詳しい原理や使用方法は熱式流量計を確認ください。

測定対象と汚れ

熱流量計は、気体と一部の微少液体に測定対象が限られます。一般的に使用される気体でよくあるトラブルとして汚れに弱いことが挙げられます。熱式流量計は、クリーンな気体での使用を前提にしており、汚れに弱いという特徴があります。したがって湿ったガスやオイルミストが含まれる気体には使用できません。細かいチリやホコリにも敏感なため、フィルタを使用してもすぐに目詰まりを起こしてしまいます。そのため、少しでもホコリやチリなどが発生するプロセスでは、ほかの流量計を使用するしか対策はありません。

解決事例:自動調整機能で長期安定検出(FD-Rシリーズ)

従来の流量計では、配管の中が汚れてくると、流量の検出が不安定になりました。また、配管内を清掃するには設備を止めなければなりませんでした。
FD-Rシリーズなら、配管内が汚れてくると、信号の強弱や周波数の切り換えを自動で行い、長期間安定して検出します。

配管内が汚れる前は通常運転
配管内が汚れる前は通常運転
配管内が汚れるとパワーを上げる
配管内が汚れるとパワーを上げる

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