樹脂・フィルム業界
樹脂成形品が型残りする
樹脂・フィルム業界における静電気トラブルと、除電器による改善事例をご紹介します。
改善事例
金型との摩擦で成形品が帯電して、金型に貼り付いて取れないことがあります。
小型、薄肉化の傾向で成形品は軽く貼り付きやすくなり、形状が複雑化すると、金型との摩擦面は大きく帯電しやすくなります。さらに高速成形機などは射出速度が速く帯電量も大きくなり、型残りのリスクはどんどん高くなっていきます。
これまでの対策
異物による不良の対策:覆いをする
- 効果が小さい
型残りの対策:センサを設置する
- センサで型残りを検知するのみ。取り外しは人手。
除電器(イオナイザ)による対策
静電気を除去し、異物付着や型残りが防止できます。材料費のムダの削減や歩留まり向上ができました。
改善・効果
現場の声
異物による不良の材料廃棄費用の削減
材料費¥1000×200個/月×12ヶ月=240万円/年
また、型残りは2度打ちによる型損傷のリスクもはらむため、設備メンテ費用の削減にもつながりました。