WS-1000シリーズは、有線を使用した通信を、機器はそのままで無線での通信に簡単に置き換えることのできる商品です。
WS-1000シリーズを使用することで従来必須であった配線工事をなくすことができ、制御盤から離れた位置に配置されている機器等との通信も可能になるため情報の可視化や設定操作の利便性が促進されます。
また無線通信を使用する際に懸念される安定性などをカバーする機能も搭載されています。
コンセプト
WS-1000シリーズは「簡単・安心」をコンセプトにした産業用ワイヤレスシステムです。
•簡単 : Web Toolから3ステップの設定で立ち上げ完了
•安心 : 通信状況の確認機能や通信切断時の通信経路自動切り換え機能を搭載
簡単 |
安心 |
•Web Tool搭載で専用ソフト不要 •専門知識不要で設定可能 •表示灯で状態確認可能 |
•6GHz対応による混線低減、高速安定通信 •メッシュネットワークによる通信経路の冗長化 •無線通信状況(パラメータ)の可視化 |
梱包物内容
コントローラ(WS-1000)
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本体 |
取扱説明書 |
カード |
コネクタ |
ユニット(WS-A01/WS-B01)
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本体 |
取付用ネジ(M4) |
コネクタ |
ユニット(WS-G01)
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本体 |
取付用トルクスネジ(M4) |
取付用トルクスネジ(M5) |
オプション
U型取付金具(OP-88801)
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本体 |
L型取付金具(OP-88802)
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本体 |
ポールアタッチメント(OP-88803)
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本体 |
WS-G01用専用電源ケーブル(OP-88953(2m)/ OP-88954(5m)/OP-88955(10m))
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本体 |
WS-G01用U型取付金具(OP-88952)
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本体 |
WS-G01用専用Ethernetケーブル(OP-88835(2m)/ OP-88836(5m)/OP-88837(10m))
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本体 |
記号の見方
この取扱説明書では、次のような記号を用いて重要な部分がひとめでわかるようにしています。必ずお読みください。
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ここに記載されている記載事項を遵守しない場合、結果的に死亡又は重傷を引き起こす危害が発生します。 |
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ここに記載されている記載事項を遵守しない場合、結果的に死亡又は重傷を引き起こす危害が発生する可能性があります。 |
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ここに記載されている記載事項を遵守しない場合、中程度の傷害又は軽傷を引き起こす危害が発生する可能性があります。 |
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ここに記載されている記載事項を遵守しない場合、商品自体の損害(自損)のみならず、他の財物に対する損傷を引き起こす可能性があります。 |
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かならずおこなう操作などについての注意を示しています。 |
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誤りやすい操作に対する注意を示します。 |
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本文の理解を深める事項や、知っておくと役に立つ情報を示しています。 |
一般的な注意事項
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•この商品は、人体および人体の一部を保護する目的で使用してはいけません。 •この商品は防爆エリアで使用してはいけません。 •この商品の動作状態によって人および財物に大きな危害が及ぶ可能性のある用途(発電所、航空、鉄道、船舶、車両、医療機器、娯楽遊具等)では使用しないでください。 |
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•この商品を当社の規定通りに使用いただけない場合、商品の保護が有効に機能しない可能性があります。 •この商品を設置する際は、装置全体のリスクアセスメントを実施し、適切なリスク低減がなされていることを確認してください。異常発生時でも装置全体が安全に動作するよう、この商品を介さずに適切な保護手段を設けてください。 •通電中および停止直後は高温になっている場合がありますので触らないでください。 |
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•始業または操作時には、当商品の機能および性能が正常に動作していることを確認してからご使用ください。 •この商品が万一故障した場合、各種損害を防止するために、十分な安全対策を施してご使用ください。 |
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•仕様に示された規格以外でのご使用、または改造された商品については、機能および性能の保証はできかねますのでご留意ください。 •当社商品を他の機器と組み合わせてご使用になる場合、使用条件、環境などにより、機能および性能が満足できない場合がありますので、十分ご検討のうえご使用ください。 |
対応無線LAN規格について
本製品はIEEE802.11 a/b/g/n/ac/axに準拠しています。
本製品の対応周波数および注意事項については、本書の販売国に関する注意事項またはコントローラ同梱の取扱説明書をご確認ください。
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IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax:IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers「米国電気電子学会」)でLAN技術の標準を策定しているIEEE 802委員会が定めた無線LAN規格です。 |
セキュリティに関する注意事項
無線LANでは、LANケーブルを使用する代わりに、電波を利用してパソコン等と無線アクセスポイントとで情報のやり取りをおこなうため、電波の届く範囲であれば自由にLAN接続が可能であるという利点があります。
その反面、電波はある範囲内であれば障害物(壁等)を越えてすべての場所に届くため、セキュリティに関する設定をおこなっていない場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
通信内容を盗み見られる
悪意ある第三者が電波を故意に傍受し、IDやパスワードまたはクレジットカード番号等の個人情報、メールの内容等の通信内容を盗み見られる可能性があります。
不正に侵入される
悪意ある第三者が、無断で個人や会社内のネットワークへアクセスし、
•個人情報や機密情報を取り出す(情報漏洩)
•特定の人物になりすまして通信し、不正な情報を流す(なりすまし)
•傍受した通信内容を書き換えて発信する(改ざん)
•コンピュータウィルスなどにより流しデータやシステムを破壊する(破壊)
などの行為をされてしまう可能性があります。
無線LAN機器は、これらの問題に対応するためのセキュリティの仕組みを持っていますので、設定をおこなうことで、問題が発生する可能性を低減できます。
セキュリティの問題が発生する可能性を少なくするために、ご使用になる前に、マニュアルにしたがってセキュリティに関する設定を必ずおこなってください。
なお、設定をおこなった場合でも、完全な安全性を保証できるわけではないことをご了承いただいた上でご使用ください。
セキュリティの設定をおこなわないで使用した場合の問題を十分理解した上で、お客様自身の判断と責任においてセキュリティに関する設定をおこない、製品を使用することをお奨めします。
UL規格について
UL規格適合のための制限事項については、《WS-1000シリーズ》の取扱説明書を参照してください。
ソフトウェアについて
本製品は、株式会社キーエンスが独自に開発したソフトウェアコンポーネント、第三者保有で利用許諾されるソフトウェアコンポーネント、オープンソースの対象ソフトウェアコンポーネントから構成されています。
•オープンソースの対象ソフトウェアコンポーネントに関しては、Web Toolの[設定・ツール]>[システム情報]>[ライセンス情報]を選んで表示されるライセンスをご参照ください。
•オープンソースの対象ソフトウェアコンポーネントは、適用法令の範囲内で、「AS IS」(現状)の状態で提供されます。
•GPL/LGPLの対象ソフトウェアコンポーネントのソースコードの入手に関しては、「soft-license@keyence.co.jp」へお問い合わせください。実費にてソースコードを配布いたします。
ソフトウェア使用許諾契約
WS-1000 Web Tool(以下「本ソフトウェア」といいます)は、お客様が以下のソフトウェア使用許諾契約(以下「本契約」といいます)にご同意いただけることが、ご使用の条件となっております。お客様が本ソフトウェアの全部または一部を使用または複製した場合、本契約のすべての条項にご同意いただいたものとし、本契約は成立します。
第1条(使用権の許諾)
お客様における本契約の遵守を条件として、株式会社キーエンス(以下「当社」といいます)は、お客様に本ソフトウェアの非独占的な使用権を許諾します。
第2条(禁止事項)
本ソフトウェアについて、お客様における以下の行為を禁止します。
a. 本ソフトウェアの機能の一部または全部を変更、追加する等の改変行為、または複製する行為。ただし、当社が提供する更新プログラムや追加機能のインストール等、当社より明示的に許諾されている行為を除く。
b. 逆コンパイルまたは逆アセンブル等、本ソフトウェアを解析するための一切のリバースエンジニアリング行為。
c. 本ソフトウェアおよび当社より提供された本ソフトウェアのライセンスキー等を、第三者に対して再販売、譲渡、再配布、使用許諾、レンタル、リース等する行為。ただし、当社より事前に了承を得ている場合を除く。
第3条(著作権等)
本ソフトウェアおよび本ソフトウェアのマニュアルに関する著作権等の知的財産権は、当社に帰属します。
第4条(免責)
当社は、本ソフトウェアを使用した結果により生じた、お客様もしくは第三者の損害に対して、いかなる責任も負わないものとします。
第5条(サポート)
当社は本契約に基づき、本ソフトウェアに関するお客様の質問事項等について、技術サポートを提供します。ただし、当社の技術サポートによって、お客様の目的が達成されることをお約束するものではありません。
第6条(契約の終了)
1. お客様が本ソフトウェアおよび複製物を破棄する等の手段によって、本ソフトウェアの使用を中止した時点をもって、本契約は自動的に終了するものとします。
2. お客様が本契約のいずれかの条項に違反した場合は、当社は本契約を一方的に解除することができます。この場合、本ソフトウェアおよび複製物は、直ちに当社へ返却または破棄していただくものとします。
3. お客様が本契約に違反したことに起因して、当社に損害が生じた場合は、お客様は当該損害を当社に賠償するものとします。
第7条(準拠法)
本契約は、日本国法に準拠するものとします。