ユースケース

以下の理由等で複数の無線ネットワークの構築が必要になるケースが想定されます。

障害物などが原因で電波が通過しない箇所を一時的に有線LANで接続したい。

クリーンルームの内側と外側や工場の2階と3階などのように、隔絶された2つの空間を有線LANを経由して接続したい。

通信する周波数帯を分けて、電波の利用効率を高めたい(負荷を分散したい)。

1台のコントローラに接続できるユニット最大数以上のユニットと無線通信したい。

複数の無線ネットワーク

必要な無線ネットワーク数分のコントローラを使用することで、複数の無線ネットワークを構築することができます。

無線ネットワークごとに使用する周波数帯のチャンネルを分けることができるため、電波の利用効率を高める(負荷を分散する)ことができます。

ただし、下図のような無線ネットワーク1と無線ネットワーク2のユニット同士は空間的に電波が届く距離であっても、ユニットが登録されているコントローラの無線ネットワークが異なるため直接通信できません。

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複数の無線ネットワーク同士を接続するためには

複数の無線ネットワーク同士の通信は、異なる無線ネットワーク同士の機器を有線LANで接続することで可能になります。

以下具体例です。

コントローラ同士を有線LAN接続する

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異なる無線ネットワークのユニット同士を有線LAN接続する

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異なる無線ネットワークのコントローラとユニットを有線LAN接続する

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コントローラや接続された機器のIPアドレス重複に注意してください。異なる無線ネットワークを介して接続する機器のIPアドレスは、ネットワークアドレスをそろえる必要があります。

使用できない構成

有線LAN同様、無線LANでもネットワークのループは、通信に障害を引き起こす可能性があります。

有線LANでのループ例

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無線LANでのループ例

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