計測器(データロガー)選定のポイント【価格編】

データロガーを含む計測器の価格は、計測器の種類(用途)、同時計測できるデータの種類の多さ、入力チャンネル数の3つによって決まります。

あなたにピッタリな計測器(データロガー)の価格は?

種類(用途)について

計測器の種類は多岐に渡りますが、目的に合ったものを選択することが重要です。計測器に汎用性を求める場合、多チャンネルのデータを高速かつ同時に収集可能なデータロガーは、最適な選択肢といえます。

種類(用途)と価格
種類(用途)と価格
測定器の種類 用途
記録計
  • サンプリング周期の遅いデータを長期間収集する場合に使用
  • 記録計のほとんどは、温度と電圧の計測とデータ保存に特化
データロガー
  • 低速域のサンプリングレートで、複数・多種のデータの同時収集に使用
  • 収集したデータをPCのソフトウェアで分析するシステム構成が一般的
メモリハイコーダ
  • 中低速域のサンプリングレートで、電位差がある場合の電圧データ収集に使用
  • オシロスコープに比べ、多チャンネルのデータ収集に対応
オシロスコープ
  • 高速サンプリングでの電圧解析に使用
  • 対応チャンネル数は少なく、チャンネル間のGNDが共通であるため、絶縁アンプなどによる電位差対策が必要

計測データの種類の多さと価格について

1台で複数種のデータを同時計測できるデータロガーを使用する場合と、1台で単一データのみを扱う計測器を複数台使用する場合では、計測後のデータ処理工数に大きな差があります。また、複数台で収集したデータをまとめる作業では、すべてのデータの時間軸を正確に合わせる必要があるため難易度が高いといわれています。

計測データの種類の多さと価格
種計測データの種類の多さと価格

チャンネル数について

入力チャンネル数が多いほど、多くのデータの同時計測が可能です。多点を同時計測することで、より詳細なデータを一度に収集できます。チャンネル数の少ないデータロガーを購入すると、計測内容によってはチャンネルが不足することがあります。本体購入後でも、必要に応じてチャンネル数を追加できる拡張性の高いロガーであれば、初期導入コストの軽減も実現します。

チャンネル数と価格
チャンネル数と価格

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