ひずみ計測用語集
ひずみ計測で使われる用語について説明します。
応力
物体が外力を受けた時、その反作用として物体内部に現れる抵抗力を断面積で割った値(単位面積当たりを換算した値)のこと。
静ひずみ
変形が固定したままで時間的な変化の少ないひずみのこと。
線膨張係数
温度を1°C上げたときの物質の長さの増加量と、もとの長さとの比。積の変化を表す体膨張率の約3分の1となる。
動ひずみ
振動によって短い時間周期で変形を繰り返すひずみのこと。
ひずみ
元の長さに比べどのくらい伸びたか(縮んだか)という伸び(縮み)を比率で表す、物体の変形状態を表す尺度。
ひずみゲージ
物体のひずみを測定するための力学的センサである。薄い絶縁体上にジグザグ形状にレイアウトされた金属の抵抗体(金属箔)が取り付けられた構造をしており、変形による電気抵抗の変化を測定することによりひずみ量に換算する。
ブリッジ回路
電流を2つの並列回路に分けて間にブリッジ(橋)となる回路を渡し、それぞれの回路の電位が等しくなる状態で抵抗値を正確に計るための回路。ホイートストンブリッジ。
ポアソン比
ある物体に弾性限界内で応力を加えたとき、応力に直角方向に発生するひずみ(縦ひずみ)と応力方向に沿って発生するひずみ(横ひずみ)の比のこと。
ヤング率
応力とひずみが直線的な関係にある状態(元の状態に戻ることができるひずみ量の範囲。弾性域)における、応力とひずみの比例定数。
ローパスフィルタ
動ひずみ計測において高い周波数のノイズをカットするために、特定周波数以下の成分はほとんど減衰させず、特定周波数より高い周波数の成分だけを減衰させるフィルタのこと。