リチウムイオン電池の安全弁検査

リチウムイオン電池の安全弁(ガス排出弁)は、電池ケースの蓋(リッド・カバー)にレーザ溶接などで部品を接合する工法や、蓋のプレス加工時に一体成形する工法が用いられます。溶接の場合はビード形状やピット、スパッタを検査、プレス加工での一体成形の場合は深さ・段差を測定し、品質と安全性を確認します。

従来の課題

安全弁の溶接では、従来のカメラでは高さが測定できないうえ、ワーク自体の色の濃淡によりピット・スパッタの検出が困難でした。
一体成形した安全弁では、測定顕微鏡で抜き取り計測を実施していました。高精度な測定が要求されますが、人によりピント位置が異なることで誤差が発生していました。これらの問題を解決する、安定した自動全数検査が求められてきました。

解決

白色干渉方式の3D変位計をインラインで使用することで、対象物や背景の色や材質の影響を受けず、品質に関係する凹凸情報だけを正確かつ安定して自動測定・検査可能です。
溶接の場合、ビード形状、ピット・スパッタなど外観不良を同時に検査可能です。一体成形の場合、サブミクロンの精度で深さ・段差の測定が可能です。

解決

選定のポイント

“面で瞬時に高さ計測”する3D変位計「WI-5000シリーズ」は、
自動全数検査のさまざまな課題を3次元検査で解決します。
詳細はカタログをダウンロードしてご覧ください。