KV-8000シリーズ
お客様導入事例
平田機工株式会社

海外向けの案件でKV-8000が活躍。
立ち上げ時間の短縮やトラブル対応に大きく寄与!
ドライブレコーダ機能で遠隔デバッグを実現しています。

KV-8000シリーズ ご採用理由

  • ソフトの使い勝手
  • PLCとしてのスペックの高さ
  • ドライブレコーダ機能

お客様の声

「リアルタイムチャートモニタやドライブレコーダ機能など便利なデバッグツールの活用で、トラブル解決時間を体感35%削減できました。」
「デバッグツール以外にもバッテリレスやユニット互換など付加価値の高い機能がKVシリーズにはあります。」

- 平田機工株式会社ロボット事業部では、どのような業務をおこなっているのでしょうか?

ロボット事業部で生産されるさまざまなロボットを紹介するデモ展示台

ロボット事業部では、生産設備の中に組み込まれる産業用ロボットの開発、設計、製作までを一貫でおこなっています。
また、自社で開発、設計するロボットの技術を応用した、さまざまな設備の設計、製作、据付などの業務もおこなっています。

- KVシリーズの活用概況を教えてください。

ロボットの技術を応用したさまざまなスタンドアローンの設備において、KVシリーズを使用しています。
現在KVを使用している設備は、標準化された量産機的な位置づけであるため、まとまった台数の引き合いをいただいている状況です。

- KVシリーズの導入にはどのような背景があったのでしょうか?

使い始めのきっかけは10年程前、既存設備の後継となる設備を開発していた時でした。
複数のPLCメーカの候補があったのですが、画像センサにキーエンス製品を使用予定だったため、キーエンス機器同士の相性が良かった点、基本性能が高かった点、コストが低い点の3点で採用しました。

- ラダーソフト「KV STUDIO」の使い勝手はどうでしょうか?

弊社ではさまざまなメーカのラダー編集ソフトを使用していますが、いずれかのソフトの使用経験があれば、違和感なく使用できる印象です。
スクリプト機能、リアルタイムチャートモニタなどについても、すぐに活用することができました。
スクリプト機能は、演算や文字列などのデータ処理をExcel 感覚で記述できるため、プログラムの工数削減や視認性の向上に繋がりました。
基本制御はラダーで、データ処理はスクリプトなど混在して使用できるのも使い勝手が良いですね。
リアルタイムチャートモニタは、信号の ON/OFF や数値の変化の波形をリアルタイムに監視できますが、導入当時はバッチで見ることが一般的だったためリアルタイムで監視できることはとても画期的でした。
この機能を使うことで、格段に試運転・デバッグの効率が上がっていると実感しています。

- 使い慣れる上でサポートは重要でしょうか?

とても重要です。
ラダーソフトの基本的な設定や操作だけでなく、タッチパネル、画像センサとの連携など、多くの相談をさせていただいていますが、営業や技術担当の方からレスポンスよく回答いただけるので、安心して使用することができています。

- 最新のKV-8000シリーズも多くご採用いただいていると伺っています。
ご活用状況はいかがでしょうか?

KV-8000に搭載されているドラレコ(ドライブレコーダ)機能には大変助けられています。
海外で据付中の設備などで、想定外の状況が発生した場合に、その状況が発生した際のドラレコデータを確認することで装置の状態を把握することができます。
ドラレコデータを送付できれば、データの確認作業は日本で別のエンジニアがおこなうこともできるため、据付現場のエンジニアは据付作業に集中することができます。
また、複数の設備が関係するラインの場合、設備間のインターフェースがうまくいかないといった場面はよくありますが、ドラレコを活用することで要因の切り分けを客観的にかつ容易におこなえるようになりました。

- ドライブレコーダ機能の良かったところを教えてください。

いろいろありますが、3つ挙げられます。

全デバイスログの保存

全デバイスの保存をおこなってくれるのはありがたいです。
各ビットデバイスやワードデバイス、変数やバッファメモリにいたるまで、あらゆるデバイス値がどのように変化していったのかをラダーの動作と共に残してくれるので、何が起きたのかを正確に把握することができます。

リアルタイムチャートモニタとラダー連動

ドライブレコーダ機能で保存したデータを用いて、先ほどお話したリアルタイムチャートモニタ機能が使えるのはとても便利です。
ラダーの動作と連動して再生できるため、プログラムの動きとともにデバイスの推移も確認でき、効率よく解析を進めることができます。

カメラの映像連動

オプションのカメラを使用すると、ラダーの動きと連動して、映像も保存・再生ができます。
カメラを使う前までは、リアルタイムチャートモニタだけでも十分と考えていました。
しかし実際にカメラを使ってみると、装置の動きを視覚的に捉えられるので、より早く原因を特定することができます。
たとえば想定外のワークに起因するトラブルなど、ラダーを見るだけでは原因を掴むことが難しいトラブルもカメラで記録した映像を見れば状況を理解することができるためです。
現場の方に、トラブル前後の装置の動きを確認する手間がいらなくなることも時間短縮となっていいですね。
カメラの活用が広がれば、さまざまな問題を現場の方が解決することも可能となるのではないかと期待しています。

- ドライブレコーダ機能があることで、これまでと何か変わったことはありますか?

トラブルが起きた際に、身構えることが少なくなりました。

たとえば、新しい設備を立ち上げていく際に、これまでは想定通りの動きを確認してOKとしていました。
今はドラレコのデータを見ながら見た目の動作だけでなく信号レベルまで確認することで、品質が向上したと感じています。
また、想定外の動きになった際も、ドラレコのデータを活用することで、要因解析や修正後の動作確認の工数削減になり、立ち上げ時間の短縮につながっています。
しかし、実際にお客様の工場で稼働を始めると、ワークの問題、インターフェースをおこなう相手装置の問題など、想定外の問題が発生することはあります。
そのような場合でもドラレコのデータにより原因を特定することができるため、エンジニアが稼働中の装置に張り付いて問題が発生するのを待つといったこともなくなりました。
ドラレコのデータが“使える”と感じられたお客様からは、「次の装置でもこの機能は必須だね」と言われるほどです。

- 他にKV-7500やKV-8000の優れているところはありますか?

ドライブレコーダ以外にも価値のある機能が数多くあります。

大きなポイントは次の4つです。

ハード面のスペック

特に高速・大容量という点。
スキャンタイムが速くリアルタイムチャートモニタやドラレコにおいて、センサのチャタリといった細かい情報も捉えることができるので、センサの調整不良といった問題にもすぐに気づくことができます。
また、メモリが大容量なのでプログラム作成時にメモリの空領域を意識する必要がなく、設備の機能追加などの対応においてもCPUを変更せずプログラムを追加していける点も良いですね。
なにより、1モデル1種なので選定で悩むこともありません。

ユニットの互換性

変換バスを使うことで、旧モデルのユニットを最新のCPUでも使用できるのは助かります。
シリーズが変わるごとにユニット構成や配線を見直す必要がありません。
また、いろいろな種類のユニットを在庫しておく必要もありません。
これは弊社にとっても、お客様にとってもメリットです。

翻訳機能

海外向けの装置が多いので、この機能は大変重宝しています。
FA用語に翻訳してくれる点が良いですね。
ちょっとしたマニュアルの作成など、KVのラダープログラム作成時以外においても、この翻訳機能を活用させてもらっています。

バッテリレス

バッテリがないこともメリットです。
長年稼働している設備だと、ついお客様もバッテリ交換を忘れてしまい、メンテナンスなどにより設備の電源を落とした際、デバイスの値が消失しているということがあります。
そうなるとバッテリの準備やプログラムの送付、復旧手順の説明など対応が大変なのですが、バッテリレスであればそのような心配もありません。
また、バッテリは輸出規制がかなり厳しく、申請を出すのも現地調達してもらうのも手間と時間がかかるので、海外向けの仕事が多い私たちはその面でも助かります。

- 10年以上使っていただいて、KVシリーズにはどのような印象をお持ちでしょうか?

「先進的」というのが率直なイメージです。
使い始めた当時からあるリアルタイムチャートモニタ機能や最新のドライブレコーダ機能など、KVシリーズは、常に“あったらいいな”と思える新しい機能を盛り込んでいるという印象です。
新しい機能を紹介いただいた際に、この装置のこんな場面で使いたいと思える機能ばかりです。

- どのようなお悩みを持っている同業他社様にKVシリーズを推奨できますでしょうか?

弊社と同じように海外へ設備を納められる方においては、導入の検討はありだと思います。
特に海外向けの案件は、リモートでの立ち上げ対応、現地の装置メーカと協力したライン全体での連続動作確認、稼働後のトラブル対応、などが課題になってくると思います。
ドライブレコーダ機能があれば、それらの課題をまとめて解決してくれます。
個人的には、新規設備にはドライブレコーダ機能は外せない機能です。

- 納期面はどうでしょうか?

当日出荷はかなりありがたいです。
すぐに納品いただけるという安心感があり、機器構成などじっくりと検討した上で発注することができています。
コロナなどの影響でいろいろな機器の入手状況が悪化していますが、営業の方と大分前から弊社の生産計画のすり合わせをしていたので、なんとか調整して納入いただけているのも大変ありがたいですね。

- キーエンスはお二人にとってどのような存在でしょうか?

長くお付き合いしたいメーカの一つです。
これまでもさまざまな課題に対して解決策を提案いただくことで、新しい設備を実現することができました。
引き続きご協力をお願いしたいと思っています。

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自動車・半導体・家電などの多様な産業分野のお客様に対して、ご要望に応じた生産システムの開発・提案から設計、部品製造、組立・検証、立ち上げ、保守・サービスまで一貫して対応します。
国内だけではなく、海外にも生産拠点を設置しており、世界40か国以上での販売実績をもちます。
  • この事例に記述した数字・事実は、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。

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