WS-1000シリーズ
お客様導入事例
株式会社 東郷製作所

WS-1000シリーズの導入で
見える化のための配線工事が
4日間から2日間に短縮できました。

- 東郷製作所様にて、WS-1000シリーズを数多く採用いただきありがとうございます。
採用状況や導入効果を教えていただけますか?

WS-1000シリーズがなければ有線工事をしていた

配線工事の期間短縮を実現させた担当者。
無線化に踏みきった経緯を教えていただいた。

WS-1000シリーズはすでに56台設置しており、運用を開始しています。
見える化のための配線工事期間の短縮を狙って導入したのですが、結果として、配線工事期間は半分以下になっています。
装置の稼働を優先しているため、休日に対応せざるを得ないのですが、有線の場合では配線工事は4週に分けて検討していました。
今回無線化することで、2週で完了できています。
見える化システムの導入にいたった目的は、装置稼働状態を見える化し、生産性を上げることです。
見える化にあたり、装置からデータを収集することが必須ですが、そこに時間をかけずにスムーズに導入できたことに満足しています。
今後のレイアウト変更時などにも無線は活躍してくれることを期待しており、メリットは想定以上になっています。

すでに50台以上が稼働している生産現場。
各設備から無線でデータを収集している様子が広がっていた。

- 数ある無線機器の中で、WS-1000シリーズを採用された理由を教えていただけますか?

現場の無線機器に干渉しない6GHz

既存の無線機器を使ったAGVとWS-1000シリーズが併用されており、
印象的だった。

6GHz帯を使用していることが主な採用理由になります。
当初は2.4GHz帯や5GHz帯の無線機器を検討していましたが、工場内には、ハンディターミナルやAGV、パソコンなど、すでに2.4GHz帯や5GHz帯の無線を使用している機器がありました。
そのため、他社製無線機器をテスト導入した際には電波干渉が発生してしまい、思うように使えませんでした。
その結果を踏まえ、有線以外に選択肢がないと考えていましたが、WSが使用する6GHz帯であれば既存の機器との電波干渉がないことが決め手となり、採用しました。

- WS-1000シリーズ採用時には懸念点もあったとお聞きしています。
どのような内容か教えていただけますか?

有線と変わらない通信速度

6GHz帯への信頼性は、正直懸念していました。
日本で認可された直後*1だったので、FA業界での実績情報もほとんどありませんでした。
そのため、営業担当の方から提案していただき、事前に通信テストを実施しました。
サポートも手厚くしていただいたことで満足した結果が出て、安心して標準採用の判断ができました。
通信時間も当初は不安視していましたが、まさか有線レベルの0.001s単位で通信できるとは思いませんでした。*2

既存無線と電波干渉しない6GHz
日本では、2022年9月にWi-Fi6Eが認可されたことで、6GHzも利用できるようになりました。
6GHzは新しい規格のため、帯域が広く、また使用端末が少ないことで干渉しにくい無線です。

- 使っていただいた印象を教えていただけますか?

驚くほど簡単な初期設定

初期設定の簡単さについて語る担当者。

無線ユニットの初期設定が驚くほど簡単でした。
ブラウザ上での設定が直感的で、ユーザに寄り添った優しい作りだと感心しました。
「本当にこれだけでいいの?」と思うほどでしたよ(笑)。
設置後も筐体を囲むLEDランプで無線の通信状態がわかるので、わざわざパソコンで通信状態を確認する必要もない点が、FA現場で使うには最適だと感じました。
さまざまなシーンを想定した商品開発には脱帽です。

- 無線の導入によって実現している装置のモニタリングシステムについて教えていただけますか?

モニタリングシステムと設備の連携

導入したモニタリングシステムがどこからでも確認できることを
実際の画面を含めて説明いただいた。

各設備からキーエンスのエッジPLCにデータを集約し、社内データベース(SQLサーバ)と連携させています。
最終的にはBIツールを使って稼働状態をリアルタイムに確認できるようになっています。
その他にも副産物として、無線でPLCのデバッグができるようになりました。
従来はPLCのラダープログラムをモニタする際、通信ケーブルを必ず用意する必要がありました。
今では、パソコンだけ用意すれば、無線でPLCと接続してモニタができるため、装置のメンテナンス性が向上しました。

- キーエンスのエッジPLCは、どのような機能がお役に立っていますか?

他社製PLCとも簡単につながるPLCリンク機能

制御盤を開けることなく、PLCのプログラム状態を
無線で確認されている。

他社製PLCとも簡単な設定だけで接続できるPLCリンク機能を重宝しています。
新規設備はキーエンス製PLCを標準採用していますが、過去導入した設備には他社製PLCも多数あります。
そのため、既存設備からデータが収集しやすいことが、エッジPLCとしての重要なポイントになります。
その点で、キーエンスのKV-8000シリーズが役に立っています。

- キーエンスの営業対応について、印象を教えていただけますか?

営業担当のレスポンスの早さに助けられている

営業担当のレスポンスの早さについて、具体的なエピソードを語る
担当者の方々。
あまりの早さに笑みがこぼれていた。

ユーザに寄り添ったサポート体制に感謝しています。
現場で困っている時に電話すれば、すぐに対応をしてくれますし、場合によっては現地に駆けつけてくれるため、大体は解決できています。
急に商品手配が必要な際にも、すぐに見積り回答をいただけるのでこちらの待ち時間がなく、最短で発注処理ができています。
直近では、さまざまな部品の入手難の際に助けてもらいました。
キーエンス製の機器を多数採用していて本当に良かったです。

- 今後の展望について教えていただけますか?

導入したシステムは工場内に横展開していく

現在は組立工程にて、無線でシステム導入ができています。
今後は、他工程、他拠点に展開していきます。
歩留まりを向上させることが目的ですので、製造プロセスすべての工程に導入する予定です。
WS-1000シリーズを一度採用したことで次回採用する際には、スムーズに設置・設定できるため、工事期間をさらに短縮できると考えています。

関連商品

東郷製作所は、明治14年に「村の鍛冶屋」として創業。
昭和に入り自動車用小物ばねメーカに転進して以来、自動車用小物ばね業界における「世界NO.1メーカ」を目指し、一歩一歩、歩み続けています。
創業者から受け継いだ「好奇心」と「チャレンジ精神」、そして「思いやり」を大事にしている会社です。
  • この事例に記述した数字・内容は事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。

ほかのカスタマーボイスを見る

お電話でのご相談・お問い合わせ

受付時間 8:30 - 20:00(土日・祝日除く)

0120-587-877