KV-8000シリーズ
お客様導入事例
日本精工株式会社
大津工場

ラインの稼働状態をKV-8000で見える化。
停止頻度を大幅に削減!
無停止ラインに向けた取り組みが、全工場の標準モデルへ。

KV-8000シリーズ ご採用理由

  • 見える化画面のカスタマイズ性
  • WEBブラウザから簡単に見たい情報が見られる
  • 汎用PLCの価格で導入できるコストの低さ

お客様の声

「画面を自由にカスタマイズできるKV-8000シリーズの提案は、非常に魅力的に感じました。」
「トラブル対処にかかっていた時間が減ったことで、社員の働き方が変わりました。」
「無停止ライン実現のためには設備PLC含めてKVの使用が不可欠です。」

- 日本精工の大津工場では、どのような業務をおこなわれているのですか。

大津工場が生産に携わっている産業機械用のベアリングの数々

自動車や産業機械のエンジンや電装部品などに使われる比較的小さいサイズの軸受の生産が、大津工場のメイン事業です。
同時に、財務的な付加価値の追求を求められる立場でもある点も特徴です。
具体的には、ラインの超安定化、見える化による無停止ラインを目指すためのモデルケースになっていたり、グランドマザー工場のひとつとして、担当する海外拠点にノウハウや技術を伝えるための指導をおこなっています。

- KV-8000シリーズの活用状況を教えてください。

定例の朝会では、KV-8000シリーズで取得したデータを活用して、ラインの状況や問題点改善の方針を確認

監視ツールとして、生産ラインの先頭に接続しています。
既存の設備PLCから上がってきたデータをKV-8000シリーズに集約して、ラインの稼働状況を見える化しています。
具体的には、稼働状況を時系列に表示するガントチャートや、週や月ごとの生産数を示した生産実績のグラフ、設備信号から届いたアラームの回数や停止時間を算出する解析画面など、複数の監視用プログラムを、大型のモニタやタブレットから見ています。
そうして得たデータを活用して、毎朝実施している定例の朝会の中で、その日に注意すべき点や、過去に発生したトラブルがどうなっているのか、打った対策が正しく機能しているかなどを確認しています。
またリアルタイムでも、収集したデータを確認しながらトラブルを解決したり、生産ラインが停止する原因を突き止めて根本的な改善を図ったりもしています。

- KV-8000シリーズを導入するに至った経緯をお聞かせください。

大津工場では、IoTなどのデジタル技術を活用した「スマートファクトリー化」をコンセプトに掲げており、その取り組みのひとつとして「ラインの無人化」を目指しています。
そのためには「無停止ライン」を作る必要がありますが、現状はラインが止まることもありました。
なぜ止まるのかを、まず分析しなければなりませんでした。
そして分析にあたり、生産ラインを監視するツールの導入を決め、複数の機器からベンチマークした結果、選ばれたのがキーエンスのKV-8000シリーズだったのです。

- 機器選定の際に、なにを重視されたのですか?

使い勝手とカスタマイズ性、コストを重視しました。
実は社内の別の工場では、すでに他社製の監視用ツールが使われていました。
しかし、操作性や見たい情報を見るためのカスタマイズ性が低い点が課題でした。
そのため、WEBブラウザから難しくない操作で見たい情報が見られて、画面を自由にカスタマイズできるKV-8000シリーズの提案は、非常に魅力的に感じました。
また汎用PLCの価格で導入できるコストの低さも、導入を後押ししてくれました。

- KV-8000シリーズを導入して生産ラインはどのように変化しましたか?

自分たちでカスタマイズできるので、監視ツールの機能は少しずつブラッシュアップしているんですよ。

生産停止が大幅に改善しました。
これは作業員0.5人分の工数に相当します。
その理由は、KV-8000シリーズの導入によって、生産ラインの状態を細かい部分までモニタできるようになったことが大きいです。
まずラインの正確な稼働状況がわかるようになり、ラインが停止した際には、どの設備が何のアラームでどれくらいの時間止まっているかを詳細に把握できました。
さらに、アラームへの処置の効果が翌日の朝会で確認できるため、より効率の良い処置を探っていけるようになりました。
お陰でトラブル対応を重ねるごとに、少しずつ停止頻度が減っていき、大幅に改善できたという結果が出ています。
またトラブル対処にかかっていた時間が減ったことで、社員の働き方が変わりました。

- 働き方の変化を詳しく教えてください。

KVを導入する前は、ビデオで録画した内容を後から振り返るなどの方法を取っていました。
KV導入後は正確な情報をすぐに理解することができるようになりました。
解析はKVで実施するため、社員の仕事はその場の対処ではなく、解析結果を元にどう改善するか考えることに注力でき、仕事の質が変わっています。
設備オペレータからDXオペレータにシフトしています。

- 実際に使ってみたからわかったKV-8000シリーズの良さを教えてください。

新規ラインの立ち上げだけではなく、既存ラインでも活用できました。

まずはさまざまな設備と接続が可能なことです。
さまざまなメーカの設備や古い設備にも問題なく接続できる点は、KV-8000シリーズの魅力です。
大津工場は歴史があるため、一番古いものでは1970年代に製造され、1990年代に電装のアップグレードを施した設備があります。
そんな30年以上前の他社製のPLCからも、しっかりデータ収集をしてくれるので、生産ラインの見える化をおこなうにあたって大変助かりました。
またタブレット連携できるのも使いやすくてよかったです。
タブレットやスマートフォンなど機器を選ばずにいつでもデータを確認できるのは汎用性が高くて助かります。
実はWEBブラウザから監視したいという要望をかねてから出していたら、新商品に機能を搭載してくれました。
顧客のニーズをくみ取って商品に反映してくれるのは嬉しいですね。
ドライブレコーダ機能も重要です。
アラームの原因まで確実に解決できるので、再発させない改善ができるようになると思っています。
また機能だけではなく、「こんなことができますよ」とキーエンスの営業担当者がさまざまな提案をしてくれる点もセットで、非常にありがたいと感じています。

- 営業のお話が出たところで、キーエンスの対応やサポート体制についての評価もお聞かせください。

満足しています。
なにかトラブルが発生した際や質問があった時に連絡をすると、すぐに対応していただけますし、サポートの内容も非常に手厚いです。
監視用モニターのためのプログラムを組む際には、わざわざ大津工場までお越しいただいて、マンツーマン体制で教えていただけました。
そのお陰もあって、大津工場では簡単なものならプログラムが組めるスタッフがひとり増えました。

- 大津工場としての今後の展望を教えてください。

無停止ラインは設備PLCがKVでないと実現できません。

大津工場としてはKV-8000シリーズの採用を積極的におこなっていきたいと考えています。
現時点ではまだ全ラインの1/3程度しかライン監視システムが導入されていないので、まずは工場内のすべてのラインに展開していきます。
また大津工場の「無停止ライン」を目指す試みは、社内国内工場とも共有し、稼働状況の見える化ツールとして評価いただいており、標準モデルとなる方向で進んでいます。
新しい試みとしては、設備用PLCとしてもKV-8000シリーズの採用が決まっていたり、CMS(コンディション・モニタリング・システム(状態監視システム))の構築にKV-8000シリーズを用いて定期点検をなくす取り組みを進めたりしています。
このように、これからの大津工場の制御機器は、KV-8000シリーズをメインに据えて構築していきたいと考えています。

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日本精工株式会社は世界を代表するベアリング製造企業のひとつです。
日本で初めてベアリングの開発・製造を成功させたパイオニアとして、自動車や産業機械などさまざまな機器の信頼性や効率の向上に貢献してきました。
世界各地に拠点100箇所超。
  • この事例に記述した数字・事実は、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。

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